生駒通信２００４年５月６月
６月27日（日）
朝から目的の「養老天命反転地」へ。これは、芸術家の造ったテーマパークとでもいおうか、実に奇妙な世界を実物大で作り上げた遊園地なのである。うまく説明できないので、とりあえずパビリオンの名前だけ紹介すると、「極限で似るものの家」「宿命の家」「地霊」「切り閉じの間」「陥入膜の径」「もののあわれ変容器」「白昼の混乱地帯」……雨上がりの湿気と照りつける日光の下、変な世界を歩き続ける。この世界の中に、５つの日本列島があるのを探すというクイズがある。巨大な造形、暗闇の中にある光、など４つまでは比較的簡単に見つけることができるが、最後の一つが見つからない。娘は必死になって探す。
警備員によると、６時間、７時間粘って探す人々もいるらしい。暑さでクラクラしつつ、いくつかのヒントを元に私も探した。そして、ついに発見！！ ところが、娘は私が先に発見したことが気に入らないらしい。いきなりふくれてツムジを曲げた。帰ろうというのに、帰らない。ごねて、泣いて、大変だった(^^;)。この根性をもっと別の分野に向けて欲しいものなのだが。
＜宿命の家＞足元のガラスの下には……
６月26日（土）
朝から家族で出発。まずは車を北へ走らせて琵琶湖博物館に寄る。娘が最近小学校の遠足で行き、もう一度行きたがっていたところ。私にとっては久しぶりだ。ここは展示の仕方に工夫があってなかなか魅せる。雨混じりの天気対応で突然の寄り道だが、楽しめた。
それから関が原を越えて、養老町へ。養老の滝に行くが、なんと駐車料金が１０００円！ しかし滝を見ている時間など10分もない。養老そのものが、過去の観光地の残滓を引きずっているのではないか。
泊まりは、インターネットで見つけた「竹取の宿」。竹をテーマにしているというので面白がって申し込んだ。玄関から竹だらけで、館内は竹と竹炭が並ぶ。壁も竹、床も竹。なかなかよいセンスだし、サービスもよし。う～ん、頑張っているな、と思わせる。ただ資金難からか、完全なリフォームはできなかったらしく、アチコチに汚れが残る。建物も古いコンクリートのまま。ちょっと残念。が、食事には驚いた。本当に竹尽くしなのである。刺身もタケノコである。そして竹豆腐、竹入り蕎麦、タケノコ料理、そして炭火焼き……。いや、お見事！ 部屋がちょっと汚いのは目をつぶろう(^o^)。温泉も桶風呂など、まずまずだし。
こういうのをデザイナーズ旅館、コンセプト旅館とでもいうのか。さびれた観光地の旅館としては、リニューアル成功例だろう。客も多いようだ。
６月24日（木）
知られざる探検家の５４番目として、「多田恵一」をアップする。彼は白瀬南極探検隊の一員だ。もっとも、それだけではなくボルネオ探検家でもある。私も今年はボルネオに行きたいと思っているが、スケジュールと目的が定まらないので無理かな、と早くも悲観的。そう言えば、マレーシアからメールが来た。このＨＰを見てくれたようだが、彼はジャングルの遺伝子資源を扱う会社を経営している人。なんとなく羨ましくなる職業だ。
最近、知られざる探検家列伝のペースを上げ気味。１００人をめざそうと思うから(^o^)。まあ、ネタはいくらでもあるので、思い立ったうちに書いてしまわないとね。でも、仕事もせにゃあ。
６月20日（日）
台風が近づく中、学童の大掃除。朝からチェーンソーを持って駆け付ける。掃除と言っても私の仕事は、木の伐採である。玄関周辺に被さっている木に毛虫が異常発生したので、市へ駆除を要請したのだが伐採してくれない。何度も交渉してようやく薬剤散布だけ行われたが、保護者だけで一気に伐採してしまおうということになったのだ。
昨日の発疹がまだ引かないにも関わらず、バンバン伐りまくる。市は「プロでないと伐れない」と言っていたそうだが、なに、これくらいは軽いもんよ(^o^)。タラの木も伐ったから、来年は切り口から芽が出るかもしれない。草も刈って、随分すっきりした。でも、発疹の方は引かない……。おかげでビールを呑み損なった。
６月19日（土）
昨日、庭の垣根になっているツバキを大胆に剪定した。毛虫が大繁殖して、ほとんど丸裸になったからだ。ところが、直後から上半身に異常が発生。ドドっと蕁麻疹が出た。防護したつもりが毛虫にかぶれたらしい。焦って抗ヒスタミン剤を買いに走り飲んだところ、数時間後に治まったと思ったが、夕方よりまた発疹。腕や胸、首筋が点々と腫れ上がる。毛虫の呪いは強かった(T-T)。
６月18日（金）
午後から奈良県庁の方がお出でになって、７月のシンポジウムの打ち合わせ。これほど入念なシンポの準備は初めてだ。以前は観客席から飛び入りのようにパネラーになったこともあったのに。
終了後、今度は自治会役員のメンバーで、近くのお寺に伺う。我が町内から外に出るには、車が一台ギリギリ通れるしか幅のない道を通らなくてはならないのだが、その片側の石垣が崩れかけている。道を改修すると法的には拡幅しなくてはならない。その石垣の土地を所有する寺の土地を削ることになるための事前折衝だ。幸い了承を得られて、次からは市との交渉に入る。ほかにも舗装の割れたところの改修とか、造成地の土砂が下水溝に流れ込んで詰まったとか、自治会って、こんな仕事が多いのね。
終わってから会長の家でビールを飲む。昼間から飲むと、もう仕事はできまへんな。
６月15日（火）
航空民俗写真家のＤ氏－面倒なので本名を書くと、出水氏－が、生駒山をロケハンしたいというので案内する。まず西畑から暗峠までの棚田を見て回り、ラッキーガーデンで昼食。その後鬼取、大門の棚田を見てから元山上千光寺へ。さらに金勝寺。そして石床神社へ。この神社は私も行きたかったところだ。高さ６ｍ、幅10ｍの巨石『陰石』を御神体としているからである。いわば磐座（いわくら）信仰であり、生駒山の巨石文化を考える上で外せない。しかも、合祀されている消渇神社は、土団子を供えて業病平癒祈願する風習もあり、興味深い。宝山寺の般若窟と対をなす“御神体”は、なかなか見応えがあった(^o^)。
その後、十三峠を越えて水呑み地蔵を参る。生駒市に戻るのに開通したばかりの農免道路を利用したが、山の中にとんでもない橋や道があるのに、ちょっと驚いた。そしてむこうやま公園より萩原・藤尾の棚田を眺め、最後に生駒大社を参拝して終わった。いやあ、結構疲れる。これらが空から撮るポイントになるかどうか。出水氏は、来週には飛ぶということだが。いつか生駒山に関する本を出版できるだろうか。
６月13日（日）
自治会の草刈り日。幸い青空の下、朝から草刈りに勤しむ。道端の草を刈ると、そこからゴミが見つかる。またみんながせっせと草刈りするのを横目にハイカーが山を登って行ったり、その前の家から着飾った姿で外出する主婦がいたりする。
午後、散歩に出ると、近鉄百貨店で古本市。２時間ほど粘って本を買い込んだ。そのうちの１冊には、海外に渡った日本人についてのもの。支倉常長や間宮林蔵など有名どころから、無名の人までいろいろ。果たして本ＨＰに紹介できる人が載っているかどうか。
知られざる探検家53として「樺太を一周した岡本監輔」を書き上げる。
６月７日（月）
ウイルスバスターを入れたパソコンは、やたら重く、動きが悪くなったので外す。すると以前のように軽快になった。ところが、どうも妙な音がする。不都合はないが、ちょっと心配になって再びオンラインでウイルスチェックした。すると、なんとしたことかウイルスが15も検出された。どうもホームページを閲覧しただけで感染するものらしい。恐るべし、コンピュータウイルスの猛威。重大な悪さはしないようだが（それだって本当のところはわからん）、定期的にチェックした方がよさそう。
６月５日（土）
久しぶりに森遊び研究所へ。理由は、チェーンソーを動かしてみたかったから(^o^)。それでも倒木や竹などを処理して、崩れていた階段の修復などを行う。やはり、たまにはこんな肉体労働も必要である。妻子が実家に帰ったので、今晩ここに泊まろうかな、と一瞬考えたが、今から準備するのもおっくうなので諦めた。それに、この季節になると、虫がわんわん出て来る。もう夜を過ごすのは大変だろう。焚火も熱くてできない。森遊び研は、今後梅雨に入り、真夏は暑さと虫のせいで休業状態に入る。
６月４日（金）
マンディ例会。実は、今回は何かと大変だった。もともと講師がなかなか決まらず、10日ほど前にようやく決まったのだが、昨日ホルムグレン夫妻を待っている最中に、講師のマレーシア人留学生が、急用でダメになったと連絡が入ったのだ。それで女子留学生の代役を立ててもらい、直前に打ち合わせ……。
そんな状態でスタートしたが、内容は面白かった。マレーシアの若者事情がテーマだが、「今マライ人では学生結婚が多い」という。なぜならイスラムの掟で、男女が二人で歩いたり手をつないだりすると問題だから、さっさと籍を入れてしまうのだ。そして「私も、もうすぐ結婚する」。＼(^o^)／ 今、神戸大学の４年生なんだけどね。
それでも、９・１１事件後は、周辺の人の目が変わったり、パキスタン人と間違われたりと、モスリムに対する風当たりは何かと強いそう。ほかにも両国のホームレス事情とか、ダイエットの感覚とか、マレーシアでも韓国ドラマが流行っているとか、なかなか興味深い話が多かった。維持するのが大変で、もう休会しようかと思っているマンディだが、こんな出会いがあると、続けたいなあ。
６月３日（木）
オーストラリアからホルムグレン夫妻と通訳役のリック・タナカ氏がやって来る日。デビッド・ホルムグレン氏は、学生時代にビル・モリソンとともにパーマカルチャーの思想を紡ぎ出した、いわば創始者である。午後２時に西大寺駅で待ち合わせのはずが、合流できたのは４時４０分だった。恐るべし、オーストラリア時間。
それでも西畑の「いこま棚田クラブ」の活動地と、鬼取の「ラッキーガーテン」周辺の市民農園を案内する。長時間待っていてくれた両方の関係者に感謝。前者はボランティアで棚田復元と竹林・雑木林などの整備を行う試み、後者は農地の市民化による耕作維持といったところか。ついでにヒツジも見せる(^o^)。さすがオーストラリア人、ヒツジ語で話しかけていた。ｵｲｵｲ
ほかにも案内する予定のところはあったのだが、時間がないのでラッキーガーデンでお茶しながら、ホルムグレン氏と対談。実は私が取材するつもりだったのに、リック・タナカ氏が録音し始めてこちらが取材されてしまった。一問一答しつつ、こちらも質問するぞ、とたくらむ。
パーマカルチャーとは、簡単に言えば「永続する農耕システム」であり、そのための環境デザインとでも言えば良いだろうか。具体的には、世界中の伝統的な農法などを参考にしつつ、各地に適応可能な原理を探っている。その運動であり思想、モデルを構築したのが、目の前にいるホルムグレン氏なのである。今や世界中に広がり、日本でも各地に取り組む団体・個人がいる。今回も日本各地を講演・視察して回る。昨日は、福岡でアイガモ農法の農家のところで田植えをしていたらしい。
陽の暮れたラッキーガーデンの庭で行った対談は、非常に有益だった。ホルムグレン氏は、日本に森林と共生する農耕システムがなぜ生まれたのかが気になるらしい。私は、歴史や地形・気候などを含めて多くの僥倖があったと思っているが、それでも何百年かけて築き上げたこのシステムを、現代日本はここ30年程度で捨てかけているのは惜しい。日本の里山がかつて持っていたシステムと、現在試みられている保全のための取組みが、パーマカルチャーのよいモデルになれば幸いである。ちなみにお茶代は、オーナーが奢ってくれた。これにも感謝m(__)m
西畑の棚田視察中
６月２日（水）
航空民俗写真家のＤ氏が訪ねてきた。先週まで京都で「愛宕山信仰」の個展を開いていたのだが、次は生駒山に取り組みたいという。とくに棚田に注目しているようだ。愛宕山の写真展も、肝心の信仰的な写真より棚田写真に人気が集まったらしい。今日は信貴山を下見してきたとか。生駒山の棚田なら大いに協力することを約束。単なる美しい棚田、里山の風景はもういらない。そこに現代性を付与することができるかどうかがポイントだ、とお説教(^o^)。それにしても、航空民俗写真家ってナンダ？
急にパソコンの調子が悪化。すぐフリーズしてしまう。メモリーを空けるなどいろいろするが、治らず。深夜、サポートセンターと連絡を取ってああだ、こうだといじり回すが、ウイルスが入った可能性ありとのこと。とうとうキーボードまでおかしくなり、まともに文字が打てなくなった。深夜、一人泣く。・°°・(>_<)・°°・。
ウイルスバスターをダウンロードして、チェック。ずっと問題ないと思っていたら、最後の土壇場で次々とウイルスが見つかり、結局８つも入っていた。ウイルスには慎重で、怪しいメールは開封せずに削除し、ホームページ閲覧も気をつけていたのに、どうして感染してしまったのか。５月20日以降にどんどん入ってきたようだ。添付ファイルを開かなくても感染する型だろうか。初の発病にちょっとショック。
５月27日（木）
オーストラリアからパーマカルチャーの始祖ホルムグレン夫妻が生駒に来訪するというので、買い物ついでに鬼取や西畑の棚田地帯を下見。と言っても、車で走っただけだが。う～ん、どのように案内しようかと首をひねる。生駒の里山は、見て美しいわけではない。むしろ現代の里山問題の要素がアチコチにある。いっそ、ラッキーガーデンのヒツジをオーストラリア人に見てもらおうか(^o^)。
先日から取り組んでいた探検・森林リンク集を仕上げてアップ。長い間「工事中」のままほったらかしだったのだが、ようやく整理した。すでにリンク切れしているところも多くある。探検とか森林がテーマと言っても、あまり役立つとは思えない。ネットサーフィンには、意外なところへ飛んで行けるので楽しめるかも。
５月24日（月）
昨日までの疲れを残しつつ、いこま棚田クラブ訪問。すでに森の手入れや川辺の整備も始めていて、どんどん活動の幅が広がっている模様。生駒に巨大棚田がよみがえるだろうか。
夜は、岡山から大学時代の友人が来たので、大阪で飲む。近況を話すと、仕事がどうの、家族がどうの、地域の役職がどうのと愚痴に近い話題になるが、昔のボルネオの話で盛り上がる。なんとか再訪問したくなった。そこでかつてボルネオでお世話になった人が余命いくばくもない、最後に会いたいという手紙が来た、ということにして家族を口説きボルネオ再訪の旅に出る計画を練る。お互い、しがらみを断ち切り自由を得るには、こうでもしないと無理なのよ。と、謀略好きの私のアイデアであった。
５月23日（日）
引き続き東栄町。今日の目的は、オークション。クイックカービングという１時間半で作り上げた作品を競りにかけるのだ。私はツリーハウスを６５００円で落とした。そんなに技量は高くないが、アイデアとデザインがよい。始めのうちはみんなノリが悪く値段が上がらないが、そこが狙い目(^o^)。
もう一つのイベントは、ブライアンのカービングショー。チェーンソーアートならではの醍醐味だ。２回あったのだが、３０分、１時間で彫刻作品が出来上がる。一つは西部劇に出てくるような家、もう一つは巨大トンボ。作品の素晴らしさも凄いが、削っている最中に木屑の噴水や、木っ端をチェーンソーの上で踊らせたり跳ね飛ばしたり、まさにショーとして魅せる。最初は何をつくっているのかわからないのに、どんでん返しで完成するなど、ブライアンは天才だと思った次第。
帰りは、ガソリンを入れ忘れてガス欠になりかけ高速を下りるなど、ドタバタしつつＮ氏を京都まで送って行ったので深夜になった。
５月22日（土）
朝早くから車を飛ばして愛知県東栄町に行った。ここで開かれている第4回チェーンソーアート競技大会を取材するため。私は第1回も取材しているので2度目となる。４年間で参加者は２倍になり、技量も格段に進歩している。日本にチェーンソーアートは根づきつつあることを感じる。初期から応援してきた甲斐がある。世界永久チャンピオンのブライアン・ルースのインタビュー（同行したＮ氏に通訳にお願いした。私の英語力じゃ無理）もできたし、なかなか稔り多かった。
もっとも今回の本当の目的は、チェーンソーアートの世界大会を日本に誘致するための謀略(^^;)を練るためであった。実は来年、この東栄町で世界大会を開く予定だったのだが、いきなりキャンセルになったのだ。そこで某県某村に誘致しようと動いている。おかげで昨晩は関係者とああだこうだ、と酒を飲みながら打ち合わせ。地域をまとめ知事を口説き、東栄町の顔を立てる秘策を授ける。もっとも酔った勢いでひねり出した案だから、実際に役立つかどうか……(^^;)。
５月14日（金）
よい家づくりのためのＮＰＯ設立シンポジウムの案内をいただいた。私のＨＰを見た人からである。もっとも著作ではなく、ボルネオの部分らしい。その人が、ＮＰＯを設立するという。今日は大阪に出る予定があったうえ、ボルネオ関係者なら興味があるし私も木造住宅の世界へ足を踏み入れているので、覗きに行った。
なにやらＮＰＯと思えぬほどスーツを来たスタッフがたくさんいて、会場には報道席まで設けている。まるで企業の新商品発表会。それでも現代の住宅問題などを指摘して、まあ無難にスタートしたが、どうも臭い。たしかに木造住宅を指向しているが、日本の林業問題や建築問題をまともに理解していない。そして基調講演に立った外国人が語るには……。最初のうちこそ木材全般の価値や有効性の話だったのだが、いつのまにやら彼が輸入販売するオーストリアの木質建材の話に刷り変わり、完全にセールストーク。正体見えたり、である。外材の建材持ち込んで、何が環境よ。ＮＰＯを隠れ蓑にするな。アホらしくなって途中で席を立つ。その後は自然食品のセールストーク（講演）もあったようだが……。
夜は、里山倶楽部のバイオマス研究会に出席。こちらは正真正銘のＮＰＯだ。舞台とする河南町の里山の木質バイオマス量の賦存・利用可能量についての調査報告をＵＦＪ総研のメンバーから行われるが、みんな突っ込む突っ込む。専門用語も飛び交う。森林資源用語や熱力学用語、法律用語も交えて、カンカンガクガク。里山倶楽部の人々の優秀さに感じ入る。その上で奇抜な発想も飛び出し、実務能力もある。みんな、ボランティアだろ。なんでこんなに人材豊富なんだ。私としては、優秀な人材を集め、能力を発揮させるＮＰＯの組織とシステムの方に興味を持ってしまう。
５月12日（水）
奈良県が７月に開くシンポジウムの打ち合わせを、例によって応接間ラッキーガーテンで行う。ところで今回のシンポは森林環境税絡みなので林務課のほか税務課も主催する。かなり珍しいのではないかと思うが、気がつくとタイトル、趣旨ともに森林環境税については何にも触れていない。わずかに「新たな税制度の導入を含め」という文言があるだけ。なかなか気をつかっている(^^;)。私も奈良県民だから、もし森林環境税が新設されたら払う側。総論賛成、各論反対の気持ちはよくわかるけど。ｵｲｵｲ
５月９日（日）
雨なのに、なぜか朝から高山に出かけ里山の中を歩く。隠れ里のように、小さな狭い谷の奥に谷地田が延び、典型的な、しかし不思議な里山的風景。意外と奥行きがあり、昔は隠し田でもあったのではないか。
昼から両親のところへ行くが、なんと２階のベランダに子猫が３匹。子どもを生んだ親猫が、くわえて木を登り上がってきたのだという。大雨でびしょ濡れだったそうだから、避難してきたのだろう。ところが、そこにカラスがやって来て、子猫を襲い出したとか。昨年は子猫の頭を半分食ってしまった死骸が見つかっている。そこで父は、カバーするネットを張ったり防御策を取った。親猫は心配そうに近くで見ている。子猫はあまりにも可愛い。携帯のカメラで撮りまくった(^o^)。初めてカメラ機能を積極的に使った。飼いたいのだが、妻の強硬な反対(-_-;)。ちなみに両親も、母と父でそのことで喧嘩。なんで女親は動物を飼うのを嫌がるのだ。私は、ウサギのポッチーを捨てて、猫にしようと言ったのだが(^^;)。
結局、子猫はまた親猫がくわえ下ろして、どこかに行った。飼えなくて残念。野良猫をいやがる人もいるが、どうせ、昼間の面倒を見るのは私なのだよ。夜、テレビで「ジュラシック・パークⅢ」をやっていたが、プテラノドンが人間を襲っているシーンがあった。思わず子猫を襲うカラスの姿を想像する。
うふふ。
５月８日（土）
東京の出版社から速達が届いた。２００４年度板の『大学入試小論文問題集」を作っている会社で、私の作品の一部が島根大学法文学部の入試に使われたらしい。それを掲載する許可を求めるものだった。どこかと見れば、『「森を守れ」が森を殺す』の冒頭（「森林は酸素の供給源ではない」）である。初っぱなだけに読者を引きつけるためにも、かなり挑戦的に書いた部分だ。へえ、これを使ったのか。問題は、一般的な環境保護論と対比させつつ、環境保護に関する考え方を述べよ（１２００～１８００字）というものである。受験生諸君は、どんな回答を記したのかなあ。
でも、島根大学からは、なんの通知もなかった。受験問題だから事前に伝えることはできないにしても、その後もなしのつぶてでよいのだろうか。仮にも法文学部なんだから著作権をどう処理しているのか教えてほしいものだ。問題集の出版社の方がきっちりしている。
「知られざる探検家列伝」更新する。今度は「南洋の酋長を拉致した後藤猛太郎」である。
５月３日（月・祝）
なんと６時半に起床。昨日は、大阪に本を買いに行って、ついでにサウナでマッサージ、さらに夜は大西氏と飲み歩き、ちょっと二日酔い気味。それでも１０時には約束していた癒し顔のお茶犬女史とタケノコ掘り。なんとお土産にタケノコ饅頭持ってきよった。私は、久しぶりにチェーンソーを振り回す。先日鎌を壊してしまった木も、伐り直す。鎌の犠牲を無駄にしてしまった。
昼は、石窯ピザ屋「ホーホー」に行く。ラッキーガーデンからさらに高いところにある店である。眺めは抜群だが、たった一人でやっているので、ピザが焼けるまで30分は待ったかな。
５月１日（土）
ゴールデンウィーク連休の始まり。妻子が実家に行ったので、羽をのばす……と言いたいところだが、何も予定はない。でもって、森遊び研究所で草刈り。ところが鎌しか持たないのに、延びた樹木も切り払い始めてしまった。結構太い木を鎌で倒したものだから、とうとう鎌を壊してしまった(;_;)。無茶はあきまへん。でも、かなりすっきり。汗をかく労働はよいものだ。ついでにタケノコをまた10本ほど倒したり掘る。3本だけ持ち出したが、それもみんな配ってしまった。もう我が家にタケノコは要らない。
「知られざる探検家列伝」久しぶりに更新する。琉球国の乗っ取りを企てた三宅国秀だが、どこが探検家なんだか。
これ以前は2004年3月4月にあります。
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