生駒通信7月～9月
９月30日（金）
来月、ＮＨＫのカルチャーセンターの講師をすることになり、生駒山を歩くことになったので、コースを確認するつもりで生駒山に登る。山頂から尾根筋を暗峠へ進み、そこから西畑の棚田を見ながら下る予定なのだが、肝心の暗峠までの道を誤ってしまった。ルートとしてはかまわないのだが、大半が舗装道になってしまい、ハイキングとしては面白くないのだ。考えてみれば、生駒山の尾根筋ルートなど小学生以来である。記憶が定かでないはずだ。仕方ない、また別の日に確認が寺確認がてら歩いてみよう。
今回はざっと３時間だったが、里山の解説を入れながら食事もして５時間。さて、何ができるか。
９月29日（木）
かつてパソコン通信の世界で知り合い、先日再びネットの世界で再会した大成浩市さんから著書「森林で働く」（ぺりかん社）が送られてきた。文字通り、森林で働くための就職ガイドブックである。林業職が大半だが、そのほかにも炭焼き職人、木工職人、キノコ生産者、インタープリター、樹木医……なども紹介している。就職ガイドといっても、その合間に森林とは何か、という根源的なテーマを忍ばせている。
ところで気になったのは、この「～で働く」シリーズ。「なるにはBOOKS」といって１００冊を越えているようだが、その中に「冒険家」があるのだ。冒険家になるにはどうしたらいいんでしょう(^o^)。
久しぶりに「知られざる探検家列伝」を更新する。中央アジアを駆け抜けたスパイ上原多市である。
９月26日（月）
今日は運動会の振り替え休日で、娘が家にいる。すると家の前に近所の小学生が集まってきた。そのうち相談して、私にどこかへ連れて行かせようということになった(´_`;)。娘だけなら、明日香村に行って、ヒガンバナの群落と古墳や石像を見せてやろうと思っていたのだが、６人も集まるとそうもいかない。
結局ご要望に応えて、竜田川源流部に行く。近くまで車に６人を詰め込み、そこから川を遡行する。川と聞いて泳げる？と勘違いしていたヤツもいたが、道なき岩だらけの沢登りである。サンダル履きも多いし、女子は足丸出し。それでもひるむことなく登り、とうとう砂防ダムに行き当たる。そこで山麓公園の周辺を回って、今度は溜め池に行く。そこでは釣り人をものともせず大騒ぎし、カワエビ取りに興じる。
ま、こんなところで満足してもらえたら結構です。
９月25日（日）
夜１１時からの「素敵な宇宙船地球号」（テレビ朝日系）を見た人はいるだろうか。広島の高校生がボルネオの先住民の村に修学旅行に行った記録である。１７人だったか、船で村に入り、入村儀式でブタを殺し、ジャングルや川で生活体験する。芋虫を食べたり、自分の手で殺したニワトリを料理もする。森で食料も集める。一方で金が必要な生活に移り変わってきたことも知る。これをコーディネイトしているのが大阪のアジアボランティアセンターだが、こちらのスタッフは映らず（声だけ）現地のコーディネイターのアジャさんがチラリと映った。
なかなか意味深い修学旅行だったのが伝わってくる。これを実施するには、かなりの事前学習と事後学習を行う。もう何年目かな。私は昨年卒業生とあったが、やっぱり人生で大きな経験を与えたようだ。実は私もこの村には行ったことがあり、よく似た経験もした。アジャさんも知り合いである。
娘が来月、修学旅行。広島で原爆記念館に行くそうである。さて、何を得てくるか。
９月24日（土）
歯医者に行く。２０数年前の治療跡が痛み出したので詰め物を交換してもらうために通っているのだが、嫌がる娘も連れて行く。乳歯が抜けぬまま生えてきた永久歯があるので、このままでよいか見てもらうため。これまで虫歯が一本もなく歯医者も行ったことがないことを自慢していた娘にとっては屈辱？らしい。
ところが待合室に座っていると、なんとムカデが出た。とっさに頭を踏みつぶすが、まだ蠢く。受付の女性に言うが、殺虫剤はないらしく熱湯を持ってきた。躊躇しているので私がバッとかける。のたうち回って死んだ。ビルの４階にある歯科医院なのに、ムカデは入って来るんだねえ。
この騒動で、なにやら不思議なノリが医院側と患者側に広がる。黙っていた待合室にも会話が生まれるし、若い歯科技工士とも雑談できた(^o^)。娘も私も和やかに治療を受けられた気がする。トラブルが、その後の展開に有利に働くこともある。「トラブルの効用学」を考えてみるのもよいかもしれない。本になるかな？
９月23日（金・祝）
今日は娘の小学校の運動会。朝方、多少ぱらついたが、その後は完璧に晴れて暑いほど。この６年間で始めてである。常に雨に悩まされ、順延やら中途中止、短縮などを繰り返していたのに……。３日に分けて開催したこともあったっけ。２年前まで教頭先生が雨男だという噂だったのだが、昨年転勤。ところがやっぱり雨が降った。なんでも、こっそり覗きに来たからだそうだ。ところが、その後急逝した。わりと人気のある先生だったからみんな悼んでいると思うが、今年晴れたのは……と誰もが考えている(^^;)。
娘も最終学年で、かなり力入っていた。自宅の黒板に下のような書き込みするほど(^o^)。結果、チームは優勝、もっとも栄誉ある？生駒ッ子賞まで取った。
夜は近所の家族と、宝山寺の万燈会をのぞく。なかなか幽玄な雰囲気であった。その後ラッキーガーデンで食事。ワインも空けて、１１時過ぎまで粘ってしまった。
黒板の連絡事項？ 
宝山寺の万燈会。ロウソクの灯が境内に広がる
９月21日（水）
ついにカブトムシのオスも死んだ。ここ数日は蜂蜜をやると、やたら元気に動き回っていたのだが、突然蜂蜜の池にドボンと突っ込み、おいおい無茶するな、と思っていたらそのままこと切れていた。昼はまだまだ暑いが、夜は冷えてきたし、これが寿命か。合掌
９月16日（金）
朝方かなり冷え込んで、いよいよ秋模様かな、と思っていたら、この夏飼っていたカブトムシのメスが昇天しているのに気づいた。ここんとこ、餌の食いも悪くなっていたからなあ。オスも弱っている。カブトムシは一夏越えたら死ぬのはわかっているが、気温とぴったりリンクしたようだ。昼間はまだまだ日射しがきついが、こんなところで秋の到来を実感する。そういえば、今日大阪に出るのの長袖のワイシャツを着た。これも３か月ぶりくらいではないか。
９月12日（月）
昨夜読んだ「市町村崩壊」には、続きがある。それを読み終えた。そこには、財政破綻から倒産した自治体の復活の物語が、近未来小説風に書かれている。
そこでは仰天する手法が並んでいた。まず議員や役場の特別職（市長や助役など）は全員無給。議会も年に１回しか開かない。その代わり開くのは平日の夜と土日。住民の傍聴をしやすくするだけでなく、平日の昼間は議員も特別職も働かないといけないからだ。さらに議会－行政の二元制をなくしてわずかな議員と議長の一元制にする。市長は名誉職で、議員の中から選ばれる議長が執行権も事実上持つ。その代わり、住民評議会を設置して、各分野の細部を決めていく。職員も大幅リストラし、８割カット。もちろん残った者も給料はぐんと引き下げるし、退職金は証書払い。支払いたくても現金がないからだ。その代わり市民の有償ボランティアが、役場の窓口や一般業務を行う……。このようにすると、行政経費は半分以下にできるのである。いわば自治体の民営化だ。
まさかまさかの方策だが、そもそも議員が無給であるとか、小規模自治体は一元制だとかは、世界の趨勢らしい。欧米では当たり前のことなのだ。そして多くの方策は、著者の志木市でも実行したことなのである。
議会をあまり開かないのは「民間では会議が長い会社は潰れる、と言われる。それなのに行政は会議するのが仕事と勘違いしている。儀礼化した議会はほとんど必要ない」
この言葉は重いのではないか。
こんな行政改革案を掲げて市長選に立候補してみたいなあ（笑）。
９月11日（日）
総選挙である。投票はもちろん行ったが、夕刻よりテレビは開票速報一色になった。自民党圧勝。私は、それを横目で見ながら１冊の本を読み続けた。昼間、衝動買いした「市町村崩壊」（穂坂邦夫著・スパイス刊）。著者は、執筆当時は現職の埼玉県志木市の市長である。驚愕の内容だった。
財政危機から市町村、つまり地方自治体が崩壊し、さらに国も破綻していく将来を実にリアルに描いている。学校や保育所閉鎖、ごみ収集停止、福祉も公共事業もストップ。ついには職員の給料も支払えなくなる。過疎自治体からは脱出する住民が続出し、地方都市や大都会の人口は急増して、それがまた行政を破綻に追い込む……。なぜこんな事態に陥るのか。地方財政を支えている地方交付税や補助金が全廃されるからである。そうなるのは首長はもちろん職員、議員、そして住民も、まともに地域を考え、まじめに働いていなかったからという情けない状況が示されるのである。淡々と描く実情は、懺悔と罵倒に近い。まさに市長自らここまで暴くか、とい言える。
肝心なのは、それが起こるのは２０１０年当たりだということだ。決して遠い未来でもなければ単なるシュミレーションでもない。現在の財政状況から導き出される確実性の高い予測なのだ。問題を先送りにしてきたツケが回ってくるのが５年後、国債発行残高が１０００兆円を越え、国債価格と円、株価が暴落するであろう年だ。そうなれば米国を始め、国際社会も介入してくる。決して絵空事ではない。
志木市はベッドタウンで生駒市と状況が似ている。生駒市長にそんな覚悟はあるだろうか。そして、今回の選挙をくぐった国会議員に、その認識があるのは何人いるだろうか。
９月９日（金）
昨日のことを書く。昨夜は某氏と情報交換＆打ち合わせのため生駒駅前で待ち合わせたのだが、午後７時に新党日本の田中康夫党首（長野県知事）がやって来るというので、野次馬気分で二人で待った。
７時。まず滝実がやって来て演説。約１５分ほど話したが、まったくと言って良いほど印象に残らなかった。声は聞こえるのに内容がない。心に響かない。そこに田中康夫登場。ものすごい人数が駅前に溢れた。私と一字違いの名だから、多少敵愾心(^^;)を燃やす。彼は、最初からだだっと走って一階前列の人々に握手を求める。
演説は、早口で多少甲高い声。が、不思議なほどよく頭に入った。具体的で、数字も出て、小泉首相の政策の問題点をわかりやすく糾弾。さらに阪神大震災の時の出来事。実はこのとき滝実は消防庁長官だったので、滝を持ち上げるために出した話題と思うが、はっきり言って当時の行政の無能さを浮かび上がらせる。それでも、言葉の一つ一つが胸を打ち、聴衆を引きつけた。ふと目頭が熱くなった。距離を置いて聞いていたはずの我々も知らずに拍手を送り、思わず「田中康夫」に投票しようかと思わせたほどだ。ん？
言の葉は生きているんだな、と改めて思った。私も書き言葉を操る身だが、うなってしまった。演説も滝レベルなら私の方が上手いと思うが、一字違いの田中康夫には敵わない。彼は、話し方が上手いのではなく聴く者の心をつかむのが上なんだと思う。残念ながら候補者と落差が大きい。
そして今日。今度は昼下がり午後３時半に民主党の川端幹事長と中村哲治の街頭演説。こちらは閑散としていた。劣勢を伝えられているだけに焦りを感じる。場所は同じでも時間も役者の格も違うから仕方ないか。それでも、少しずつ人が集まってきたのだが、やっぱり演説がいま一つだなあ。中村はよく聞けばいい点を突いているのだが、どうも盛り上がらない。私に演説原稿書かせたらもっと胸打つ構成にしてやるのに、と思う(^o^)。
田中康夫に群がって道路にも溢れる 
川端幹事長は顔が売れてないなあ
９月８日（木）
政策ＣＰプロジェクトというのがある。大阪大学フロンティ氏研究機構が行うもので、選挙候補者に対して幾つかの選択肢を示した政策を示し、その回答をネット上で公開する。それを投票行動の参考にしてほしいというものだ。私の所にも政策議題の依頼があったので、森林政策について提案した。それが今日から掲載されている。今回の選挙が唐突だったため、あまりに投票日ギリギリだが、せっかくだから参考にしてほしい。
－政策ＣＰ（コミュニケーション・プラットフォーム）プロジェクト－
ここで予断を入れない方がよいが、候補者の３３の各政策の選択を大雑把に見て、自民党は小さな政府、共産党は大きな政府を指向していることはわかる。民主党はばらついている。ともあれ自分の選挙区の候補者で見るも良し、政策テーマで比べるもよし。楽しみ方は幾つもある。ただし、回答者は全体の４割程度しかなかったことを頭の隅に置いてほしい。
９月６日（火）
昨日の続きで、今日は撮影を行うはずだったのだが、昨日よりもひどい豪雨。仕事にならんなあ。
それでも家の中などで写真を撮ったが、その一人の職業は経営コンサルタントだった。海辺に下りるだけで４０分ほど山道を車で走らなくてはならない（豪雨の中、かなり怖かった）ところでコンサルの仕事をするなんて、素敵だ。もちろん仕事量は激減したが、自給も含めて食うには困らないそうだ。
昨日の話でも、田舎暮らしで食うのは至難の業であることがよくわかった。たいていの人が以前より生活レベルを落としているという。しかし、「考え方を変えなくちゃならない。都会の生活を維持しようというのではなく、希望していた農業ができるとか環境に満足していることがプラスなんだから」。
地元の人も、移住したい人に生活の厳しさは強く言っているそうだ。だいたい地元の人が食えないから去っていく田舎に入ろうとするのである。むしろ地域に何をもたらすかを考えないと。農業にしても、従来型ではなく、産直とか宅配など、みんな自分なりに起業する覚悟が必要なんだな。
山を下り、台風を心配しながら帰りの列車に乗ると、薄日が射してきた。
９月５日（月）
台風14号が近づく中、和歌山県の那智勝浦へ。勝浦と言えば海と温泉を思い描くが、私の向かったのは、そこからレンタカーで１時間近く山に入った集落だ。ここには１００人を越す移住者が住んでいる。集落人口の３分の１が外からやってきた人々ということになる。
そこで地元の人々も交えて議論した。田舎暮らしとはなんぞや、と原点に返った気になった。
一人の移住者が口にした「田舎暮らしをする人の思いもいいけれど、よそ者を迎える地元の人々の気持ちを考えているだろうか」という言葉にはっとする。また「自分がよそ者であることを忘れてはいけない。綿々とつないできた地域の歴史や文化から途切れた存在であることを」。田舎暮らしをめざす人と同じだけの葛藤を、地元の人も抱えているのである。
さらに「このままでは、あと10年で全国の田舎は消滅する」という。より良い田舎を探している場合じゃない。
９月２日（金）
家の前を高市早苗の選挙カーが通る。我が家は、かなり狭い道の住宅地の奥で、しかも坂道。人影もそんなにない。選挙区をくまなく回っているんだねえ。さすがに早苗ちゃんは助手席に座っているだけで、声も手も振っていないけど。ちなみに先導車があり、２台体制。やはり金があるのか、支援者が多いのか。
某新聞社の電話世論調査もかかってきた。少し考えたが、はっきり回答した。娘が街頭でチラシをもらってきた。「タダでもらえるんやて」と友だちと配布者に向かって「ください」と声をかけたらしい。そんなもの、もらってどうする。しかもチラシの政党を別の党と勘違いしている(^^;)。
いよいよ世間は選挙一色になっていく。
８月30日（火）
朝、車の修理部品（リテラル・ロッドほか）が届いたというので、午後に工場に持ち込む。修理をしてもらっている間に、倒れて入院したという叔父の見舞いに行く。病院は近鉄瓢箪山駅の近く。実はこの町に幼少の頃住んでいたので、ちょっと懐かしい。もっとも駅前はすっかり様変わりしていたが。
叔父は比較的元気だった。窓の外に見える大阪側からの生駒山が新鮮。奈良側とは山容が随分違う。かつてはこの生駒山を毎日眺めながら遊んでいたんだなあ。いつかゆっくりこの町を歩いて、センチメンタルジャーニーをしてみたい。
生駒にもどると、修理の終わった車の受け取り。また懐が寂しくなった(T-T)。
８月27日（土）
今日は、自治会の夏祭。で、私が仕切り係なわけで。朝から何かと忙しい。午前中に集まっていただいた人々に役割分担して、公園に会場設営。景品分類。段取りを済ませた後にいったん解散、午後に再度始まる前に集まってもらう。コンロに炭火を入れ、中学生にゲーム類の運営を任せ、三々五々訪れる人々に挨拶し……。コンロの炭火が強すぎて、肉も焼きそばも一瞬にして焦げる。ああ、それじゃダメだと、結局私も焼きそば係になってしまった。それでも花火だスイカわりだ、ビンゴゲームだと進展して、なんとか終了。大まかな片づけを済ませて残りは明日。あんまり飲み食いしなかったなあ、まあ休もう……と思っていたら。
実は今日参加予定だった一人が急な仕事で来れなかったのだが、今日は誕生日なんだ、今から飲みましょう、と誘われ、１０時前から彼の家でパーティ。結局午前１時半まで続く。もうヘトヘトである。
８月26日（金）
24、25日と奈良県黒滝村へ取材に行っていた。台風が近づいていたが、なんとか取材は済ませ、雨だから脱線せずに午後には帰ることにした。ところが、あるゆるいカーブを走っている時に、ゴキッと鈍い音が車の後ろでする。何か踏んだのかと思ったが、急に車体の後部がゆらゆらと揺れ出した。パンクか！ と思って止めて点検するが、タイヤはなんともない。ボルトも緩んでいない。とりあえずゆっくり走って帰ってきた。
そして今日、買い物に出るとやはり車の尻がふれ、ハンドルを取られる。走れないことはないが、ちょっと不安になって整備工場に持ち込んだ。すると何とかという部品が断裂していることがわかった。それも随分前にぶつけて曲がった状態になり、それが金属疲労で昨日折れたらしい。このまま走っていると、後輪が外れてしまうかもしれないという。昨日はその状態で７０キロほど走ったんですけど～。
ぶつけた記憶はないが、結構悪路も走っているし、狭い所で無理な転回もしているからなあ。修理は、部品取り寄せで何日かかかるらしい。それまでソロソロと運転しておくことにした。また大きな出費だ(;_;)。
８月22日（月）
仕事で京都の蚕の社（かいこのやしろ）に行った。これは京福電鉄の駅名にもなっているが、本当は神社名である。正確には木嶋坐天照御魂神社。京都でも最古の神社と言われ、西暦７０１年には存在したという。つまり平安京どころか平城京以前である。この地域は帰化人秦氏の勢力範囲で、もともとは養蚕や織物、染織などを行っていたための蚕養神社だったらしい。
が、この蚕の社がちょっと有名なのは、古さよりもその中にある鳥居のためである。写真を見よ。境内の元糺の森に３本柱の、三つの鳥居が合体した形の鳥居があるのだ。日本で三柱鳥居があるのはここだけとれさてきたが、近年各地に発見されて少なくても８基はあるらしい。だが、その意味ははっきりとしない。
むしろ一説にはキリスト教ネストリウス派の影響とか、ユダヤのダビデの星を表しているとか。上から見ると星型なのだそうだ。ついでに言えば、近くの太秦はウズマエル、イスラエルと読める？ 太秦には「いさらいの井戸」もあるしね。日本にユダヤ人が渡ってきたとすると、日本・ユダヤ同祖論も復活する……。ああ、秦氏はユダヤ人だったのか（笑）。そう言えば秦の始皇帝は、目が青かったとか。
だからオカルト・マニアには楽しめる地なのである(^o^)。私も、実は２度目。まあ、いろいろな楽しみ方ができる。さて、仕事をするか。
８月19日（金）
夜、某シンクタンクの某研究員と、ラッキーガーデンで謀議（最近、こればっかり^^;)。でも、この前ツケ（結局踏み倒す。いや、おまけしてもらう）でお茶したお返しになった。「次に１０人くらい連れてきますから」と言っていたが、２人だけだけど。ディナーと自家製ブルーベリージュースを頼んだから、昼間の５人前くらいになるかな。私も、ラッキーのディナーを食べるのは久しぶりだ。結局、４時間も粘った。
生駒の夜景を見ながら、山を下る。我が家に帰ると、玄関先に月下美人が咲いていた。
この季節、毎夜咲き乱れるが、夜なので気がつかない日も多い(;_;)
８月17日（水）
生駒駅前で民主党の岡田克也党首と地元・中村哲治前議員の演説会が開かれていた。買い物に行く途中に寄って聞きに行く。車の上には件の二人と生駒市議が二人。岡田さんの話すことは、新聞やテレビと一緒だから、たいして興味はない。知り合いの市議がどんな演説をするかと待っていたら、何もしゃべらんかった。こら、何やってんだ。前に立って手を振ってやったら、向こうも小さく振ってる（笑）。何やってんだか。
それにしても、演説車の前に出ると、知り合いの保守系の市議も県議もＮＰＯの代表もいた。混沌とした状況を表している。思わず、そこで政治談義。
「哲ちゃん、演説下手ねえ。もう少しうまくしゃべらないとねえ」
「初めて立候補した時よりマシですよ」
「でも郵政民営化反対は、共産党から自民造反組までいっぱいいるんだから、区別付くようにしてくれないと」
「市会議員も、せっかくのチャンスなんだから、自分も演説しないとね」
「ちゃんと台本には、１０分間しゃべる、とあるんですよ。あがっちゃったのかな」
そこへ「読売新聞です」と取材に来た記者が。
「生駒では、中村候補が強いんでしょうか」
「まあ、生駒は哲ちゃんの票田だね。圧倒的に強い」
「哲ちゃんは、こんな小さな頃から見てきたからね。ユニークな子供だったわよ」
「高市早苗さんはいかがでしょう」
「高市さんは、しょせん落下傘候補。いま一つ人気ないね」
「奈良２区に地盤はないけど、比例区で復活当選するんでしょ」
「滝さんは同情票を集めませんか」
「生駒は、滝さんの地元じゃないからね」
「生駒の人口の７割が新住民で浮動票は多いから、わからないわよ」
「来年は生駒も市長選挙だしねえ」
「介護保険もズタズタにされているしなあ」
「対抗馬を水面下で探しているらしい」
「誰も出ないなら、オレが出るか」
「でも、市長と同じ町内に住んでいるんだよなあ」
……
以上、多少の創作が入っています（笑）。
岡田さんの演説にはサクラの拍手 
わりと人はたかっていた
８月15日（月）
終戦記念日に、和歌山大学の某氏と謀議を重ねる。ホテルの喫茶室で３時間近く粘っての大謀議であった。内容は、まだ秘密だが、結構大仕掛けなプランニング会議である。
ところで喫茶は紅茶の専門店で、ウェッジウッドのカップに注がれるのだが、飲み干した後も粘るとお湯を足してくれる。また水も少しでも呑んで減ると、すぐ足される。この注ぎ上手は、怖い。がぶがぶ飲みすぎてしまう。もしこれが酒だったら潰される。某氏など、水だけで５杯は呑んでいるだろう。私も紅茶をストレート、ミルク入り、砂糖入り、熱いの冷めたの、いろいろ試してみた。お値段はかなり張るのだが、静かに長時間謀議するにはよい場所であった。
でも、そこを出てから昼飯を食べるとなると、思いっきりＢ級のラーメンとキムチを食べたくなるんだよな。
８月14日（日）
ラッキーガーデンでお茶しよ、と思って店に入りかけたら、財布を忘れたことに気づく。とっさに通りすぎかけたが、店の人に声をかけられて入り、ツケでお茶することに。いいのかな～。しかも帰りに山で採れた野生化したナシの実をもらう。
その後、鬼工房にヤギが入ったと聞き、さっそく訪ねる。実は先月訪ねた「清澄の里」ではヤギを飼っていて、子供を生んだらラッキーガーデンと鬼工房に分けることになっていたのだ。それが入荷？したわけ。なんでも先週の金曜日に入って、すぐに脱走するなど騒動になったそうだが、幸い今はなついて元気。でも１匹だけでは寂しそうだ。実際よく鳴くらしい。もう１匹飼おうとけしかける。でも雄雌となるとどんどん繁殖して生駒山を丸坊主にしてしまいかねない。次はラッキーガーデンにも来るはずだから、そうしたら仲間に合わせてやれるだろうか。ヒツジもいるし、奈良のシカに続き、生駒と言えばヤギ・ヒツジという新名所にならないかなあ（笑）。
ところで夏の間はご無沙汰している「森遊び研究所」だが、少し覗くと、なんと薮の中に少女人形が捨てられている。体長１ｍくらいで、スポンジ製全裸。顔だけリアル。大人のオモチャ？みたい(´_`;)。腹立たしいので、道路際の木に座らせてやった。夜見かけたらチョー怖いだろうな、ケケケケケ。
※仕事をしない盆となったが、代わりにＨＰの更新を大規模に行った。「森人類の森ｋｉｎｇ」と「幻？の評論＆エッセイ」コーナーに、溜まっている原稿からチョイスしてドンとページを増やしている。
８月13日（土）
夏風邪を引きづったまま、夜はテレビでドラマ「小野田少尉 遅すぎた帰還」を見る。ドラマとしては、さほど出来がよいとは思わなかったが、思わず見入ってしまった。
中学生の時にグアム島で横井庄一さんが発見され、高校生になるとルバング島で小野田寛郎さんの生存がわかり、その後鈴木紀夫さんによって発見・帰国となる。いずれもショックな出来事だった。いずれも３０年前後、ジャングルの中に籠もり続けたことにサバイバル的な驚異を感じるとともに、鈴木青年の行動にも憧れを感じたのだ。ところが、大学生の頃、さらに旧日本兵の生存情報が駆け巡った。記憶しているだろうか。ソロモン群島のベララベラ島である。政府や戦友会の捜索隊が何度も送り込まれたが、とうとう発見されるに至らなかった。
私は、大学卒業後、ベララベラ島に向かった。そしてジャングルにこもり、旧日本兵の足跡を追いかけた。その時の話に興味があったら、「不思議の国のメラネシア」（彩流社刊）をなんとか取り寄せて読んでほしいが、結果的に私は鈴木紀夫にはなれず、別の真実を知って帰ってきた。
ソロモンのジャングルは、グアムやフィリピンとはかなり違う。まさに瘴癘の地、猖獗を極める、という表現が似合う。襲いかかる蚊とマラリアの影。テントの中が川になる豪雨。一晩中、中腰で水に浸かったまま朝を迎えたり、巨石の重なった渓谷をさまよい、道のないジャングルを右往左往した……。
しかし、時折捜索隊の撒いたビラを発見し、ここで亡くなった何千人もの兵士を想像した。戦争が終わっても帰国せず、ジャングルにこもって生き続けるということがどんなことなのか、多少は近くに感じられたと思う。私自身も、ジャングルから出た後、病に倒れ、病院のある島に渡るために嵐の海に翻弄されるおまけも付く。
今回のドラマで当時の記憶が甦り、兵士の心情と自身の恐怖を追体験した。だから泣けるのである。
８月12日（金）
夏風邪を引く。ここ数日喉の調子がおかしかったのだが……。おかげで肩こり対策のプールも行けず、頭がぼぉ～として仕事もはかどらず、というか手を付けられない。妻子が実家に帰ったので、独り暮らしとなり、本来なら夢の世界(^o^)のはずだが、いかんせん身体が動かず、酒も飲めない。そこで頭を使わぬ作業として、インターネットで遊覧していたら、また肩こりになる。悪循環や。
８月10日（水）
若い女性と二人で北陸本線に乗る。窓の外に広がる緑には目もくれず、お互い見つめ合う……。なんて書いたら、密やかな○○旅行みたいだな（笑）。もちろん、お仕事です。窓の外に顔を向けることがなかったのは、ひたすら打ち合わせしていたから。これから取材する人の扱い方で悩んでいるのだ。そのうえ、仕事の愚痴も入る。編集部批判も飛び出す。全然色っぽくならない。
実は、これから向かうところには、７年前にも訪れたことがある。ただし、それを巡って編集部と大喧嘩した。そのうえ訪れたものの大雪に見舞われ、取材先でもあまりよい反応はなく、あげくに泊まったのは浴室の壁一面がカビに覆われた木賃宿で気が滅入った。そんな思い出を脳裏に浮かべつつ汽車は走る。
今回は日帰り。でも、帰りの汽車を待つ間、冷酒を傾けてほっこりした時間を過ごしました(^_^)。
８月８日（月）
健康診断を受けに診療所へ。おばちゃんとおっさんばっかりや。すごく混んでいるので思わず引いてしまった。みんな看護士などと顔なじみのよう。診療所の常連になるのはイヤだなあ。
検査のついでに、肩こりも診断してもらう。結果、肩こりと高血圧の薬をもらった。私もおっさん的病気持ちになったなあ。そのうち飲み会の話題は、各自の病気自慢になったりして。
その後、スーパーに晩飯の材料の買い物に行く。近所の奥さんと出会い、立ち話で盛り上がる。こちらではおばちゃん的生活が板についてきた。
８月６日（土）
生駒の夏祭「どんどこ祭」。また学童保育所で出店するのだけど、「今年は手伝わんぞ」と早くから宣言し続けていた。だって、ここ４、５年、ずっとやってんだもの。もう引退だわ。……が、＊＊さんからの電話であっさり寝返り、ホイホイお手伝い(^^;)。ご指名には弱いのでした。朝からブツの搬入と設営を手伝うも、集中豪雨に見舞われてびしょ濡れになり、一度家に帰ってシャワーを浴びて夕方出直し。
幸い店は順調なので、今年の私は、花火も見たし、アチコチの店で買い食いもしたし、某氏と来年の＃＃のことで密談も行ったし、そこそこ楽しめたかな。終了前にまた集中豪雨になり撤収が大変だったけど。
８月４日（木）
今日もまた、東京放浪。いくつか回ったが、予想よりも早く終了。すぐ奈良に帰るのも面白くないので、思いついて映画を観ることにした。ところが時間がみんな中途半端。今すぐ入って頭から見られるのは「電車男」だけ。さすがにその気になれず、ふと映画館の隣のサウナに目が行った。これはよい、と汗を流してすっきりしてから、ようやく「ＳtarWars episodeⅢ」を観る。
さすがに息もつかせず最後まで見せたが、考えてみたら結末は、episodeⅣを見ているので知っているわけだ。つまりそれまでの過程をどのように描くかを楽しむ映画だ。いわばストーリーや落ちを知ったうえで見たり聞く歌舞伎や落語と同じである。感性はアメリカナイズされてるけどね。
終わって出ると、夜の歌舞伎町はムッとした熱気、ギンギラギンのネオン、据えたドブの臭いとエスニックな香り。入り混じった騒音と音楽。東南アジアの夜の町を思い出す。
８月３日（水）
東京を放浪する。地下鉄の駅から目的地までわずかに歩いただけで汗だく。夕方、疲れてホテル近くにあったタイ式マッサージの店に入った。「肩こりがひどいので何とかしてくれ」というと、タイ女性が私の肩をさわり、「こんな堅いの、今日だけでは治りません」。あっさり言った(^^;)。それでもギュウギュウ、ガンガンと揉んで叩いて引っ張って、タイガーバームのような薬も塗って奮闘してくれたおかげで、随分楽になった。
８月２日（火）
肩こり対策の水泳に、午後４時前に市民プールに行く。すると、ガラガラ。子供用プールに一家族と、少年二人。ただプールサイドにはビキニのねえちゃん（高校生？）が二人。う～ん、泳ぐのによい環境だ（笑）。しかし、伏兵があった。まず１０分間の休憩にラジオ体操をさせられるのだ。しかも客がいないのに１０人近くの監視員が並ぶ。なんか泳ぎにくい。どうせバイトだろう監視員も、ペチャクチャしゃべっているだけだもんな。
それでも６００ｍ泳いで、ちょうど４時半。あまりにも空いているプールは泳ぎにくい。
７月31日（日）
昨夜、近所の人のお宅で、家族ぐるみの飲み会。気軽にどこかで一杯、のつもりが、何やら３家族の会となり、つい飲みすぎて気づいたら午前３時だった。あわてて解散したが、やはり今朝は二日酔い。ゲロゲロな気分なのに、娘が予約していた大阪のクラフトパークの体験教室に連れて行くことになる。待ち時間、館内の図書室でつっぷして寝ていた。娘も昨夜は３時までつきあっていたのに極めて元気。銀線細工を行い満足そうだ。
それでも帰ることには気分も回復していたが、夜パソコンをチェックすると、なんと昨夜（というか今日の朝方）仕事をした跡がある。俺って、あれほど酔いながら何してたんだ？
７月29日（金）
昨夜は、肩こりが酷くて頭痛がし、このまま脳溢血か何かで倒れるんじゃないかとまで思った。今日も同じ目には逢いたくないで、また山歩きをしようと思ったが、ちょっと趣向を変えてプールで泳ぐことにした。子連れでなく大人一人で市民プールに行くというのはちょっと恥ずかしい？が、あまり自意識過剰になることもあるまい。
ひたすら５０ｍプールを往復して計６００ｍ泳ぐ。もっとも、子供たちが遊んでいるので、結構蛇行を繰り返し、途中で立ち止まることも余儀なくされたが、距離は延びたんじゃないか。水泳は全身運動というが、とくに腕を回すので肩にいいし、山歩きの後のようにシャワーを浴びる必要もない。何より暑いさなかに爽快だ。夏の間はこれを肩こり対策にするか。
７月24日（日）
昨夜は、川上村のどこかの林道の奥にでも野宿するつもりだったが、辻谷さんと話しているうちにヤマツ産業のバーベキュー大会に招かれて飲み食いし、そのまま辻谷さんの家に泊めてもらった。ちなみに辻谷さんは、今度緑化推進の功績で、総理大臣賞を受賞した。クールビズで小泉首相と会ってくるそうだ。
そして今日は朝から「そまびと選手権」！ こちらの内容は、ブログの方に書くつもりなので、あまり触れない。しかし、暑かった。これでも曇りがちでマシな方なのだが、朝から午後３時まで炎天下はきつかった。そこで下の写真の「そまびとの家」。川上村森林組合の店でお土産等も扱っているのだが、エアコンが効いているので何度も通った。そのうえ……レジのオネエチャンが楽しい(^o^)。
汗がメガネを曇らせるのでコンタクトレンズに変えようと思って、「鏡はありませんか」と聞くと、「化粧するんですか」。ｵｲｵｲ(^^;) それでも手鏡を貸してくれた。そのほかドリンクを買ったり、カブトムシを買ったり、何かと寄らせていただく。いや、もちろん目的は買い物と涼みですよ。
カブトムシが雄雌２匹で籠付き５２５円。
７月23日（土）
吉野の川上村に向かう途中、思いついて「清澄の里」に寄る。ここには「レストラン粟」がある。天理の少し奥の集落の中でわかりにくいが、なんとかたどり着いた。主人の三浦さんとは、以前ラッキーガーデンでも逢ったが、絶滅寸前の伝統野菜の品種を集めて栽培している。それを料理するのだ。またＮＰＯを結成して里山再生にも取り組んでいる。店の周りは不思議な空間だった。田園風景なのに、なんとなく欧風の庭のデザインを感じる。ヤギも飼っているし、宮崎の「田の神様」もいる。敷地内には古墳があり、玄室に潜れる。仕込み前だったので忙しく話をする間もなかったが、だいたいの様子はわかった。次はゆっくり行こう。
大和高原を横断するように吉野へ。吉野町に入って窪垣内を過ぎ、腹が減ったのでどこか食堂でもないか、と見回していたら、突然「塩ラーメン」の看板。とっさにハンドルを切って、矢印どおりに吉野川の橋を渡るが、そこは完全にど田舎。どこに店があるんだ？とひやひやしながら車を道に進める。道は細くなるし……諦めようかと思ったが、Ｕターンも大変だし……と、その時、ありました。「ラーメン河」。川沿いで、ロケーションは抜群。手づくりっぽい店の中でさっそく塩ラーメンを頼んだ。それがうまいんだな。煮卵入りで５００円。でも、こんなところに客が来るの？ いやあ、穴場だわ。
レストラン粟 完全予約制なり。 ラーメン河 ラーメン以外はマグロ丼くらい
７月22日（金）
昨日の山歩きで調子がよくなったので、今日も少し山を歩く。と言っても時間がなかったので、ほぼハイキングコースを駆け足で登り下る。30分で済む山歩き（この環境って、自慢になるかも）。 それでも、ドカッと汗をかいた。すると血の巡りがよくなるのか肩こりが少し楽になり、血圧も下がった気がする。加えて、午前中悩んで書けなかった原稿が頭の中で整理される。十分仕事に役立っているのである。帰ってシャワー浴びると爽快だ(^o^)。
ちなみに、ハイキングコースと言ったが、この途中にも結構巨石があるのだ。何やら意味ありげに並んでいたり、崩落してきたような岩がそこここにある。落差１０数メートルある滝も岩に包まれている。巨石遊覧コースとでも名付けて売り出せないかなぁ。
７月21日（木）
また肩こりが酷い。何か運動しなければ、と思い、あえて炎天下の山を歩くことにした。例によって通常の道から外れて、獣道のような踏み跡に入る。ゴソゴソ進み、最後は薮をかき分けて行くと、巨石地帯に出た。これはかなり大きな岩。４月だったかに訪れた生駒スカイライン沿いの「夫婦岩」の３つの岩より大きいのが、いくつも積み重なっている。これは明らかに人為的だ、これこそ古代生駒山に華開いた巨石文明の名残である……てなこと言ってみたいなあ(^o^)。
まあ、巨石の山側半分は土に埋もれているし、土中の岩が長い年月の間に顔を出したのだろう。生駒山は、かつてはげ山だったから、土砂の流出もかなりあったと思われる。すると土中の火山岩が顔を出しやすい。生駒山中を歩いていると、ときたまそんな場所に出る。もっとも、そんな巨石に聖なるものを感じて宗教的な場とすることがあってもおかしくない。あるいは自然の石積みを利用した住処や砦を築く可能性も否定しない。多少は人の手を加えることもあっただろう。生駒周辺には、古くから人が住んでいたのだから、岩と何らかの関わりを持っていたと考える方が自然である。だから、広義の石の文明はあったはずだと思っている。
生駒山中で、もっと決定的な証拠を見つけたいな。
７月17日（日）
キャンプからの帰還。行きと同じく３人の女子を車に乗せたが、うるさいうるさい。「ギャル語」「お嬢様語」「赤ちゃん語」に「ヤクザ語」までの会話で盛り上がるが、途中ハンドルを離して耳をふさぎたくなる(^^;)。まあ、寝不足だから居眠り運転防止には役立ったかもしれない。
それでも途中、都祁村（現奈良市）で隠れた名水をポリタンクに汲んで帰る。
７月16日（土）
学童保育のキャンプ付き添い。御杖村の青少年旅行村である。ここは昨年も来ているから、勝手がわかっている。しかし、それでは面白みも半減なので、高学年の男子を連れて川の上流に登った。いくつもの堰をよじ登り、淵を越えて進むのは、なかなか探検的気分を味わえて楽しめる。最後は、堰の上から淵に飛び込む。子供らは、こわがったり、もう進めないと尻込みするのだが、こちらが見本を見せてやると挑戦するようになるものだ。やはり野外活動には指導者が必要なんだな、と納得。
７月14日（木）
梅雨は明けていないが、真夏の日射し。頭に暑さがこもるのに負けて散髪に。行きつけなので、「いつものとおり」で通るのだが、思わず「短く、涼しくして」と付け加えた。そこで大胆に刈り上げ寸前のカット。仕上げもハードムースで濡れ髪のように立てる。へえ、こんなになるんだ、と我ながら思った。最近は散髪しても家族さえ気づかない（無視されている）が、今日に限って近隣の奥さんやら娘やら、顔を合わした途端、「あらっ！」。
この髪形、結構気に入った。さっそく毎日できるようにハードムースを買いに行こう。
７月13日（水）
庭に、クヌギのどんぐりをばらまいたのは、何年前だったか。５、６年、いや７年くらいはたつか。そのうちいくつかは芽が出て、育った。そのうち家の外壁に近いところに伸びたものなどは刈り取り（と言っても、まだ毎年萌芽が伸びているけど）、よい位置に芽吹いたものがぐんぐん伸びた。今では２階の屋根に届こうとしている。
これ以上大きくなったら困る。そもそも借家だし、庭に育っている木はほかにも何本もあるのだ。とくに柿の木やヒサカキ、山椒、カエデ、ビワ、さらに元からあるネズミモチなどが大きくなっている。だんだん庭が狭くなる。最初は夏の日射しを遮ってくれることを期待していたのだが、最近では暗くて草花が育たないほど(^^;)。
あと１、２年してもう少し太くなったら切ろうと考えていた。ちょうどシイタケ原木に使えるだろう。庭で雑木林の更新を再現するのも悪くない。が、昨日２階の窓から観察して気づいたのである。どんぐりが実っている！
伐採は、どうしようかな。どんぐりの出来具合で決めようか。
７月７日（木）
仕事で大阪に出た。夜遅くなるかと予想していたが、意外と早く終わり、ぶらぶら夜の町を本町から難波まで歩く。相変わらず賑やかだが、どんどん町の様子が変わる。今浦島状態。道頓堀の岸辺が歩けるようになっているし、２４時間営業の書店があるし、中国語が飛び交っているし。一杯飲もうと思っても、覚えのある店は消えてしまった。昔はどこへ行っても、知っている店があったものなのに……。ようやく昔行ったことのある立ち飲み屋カナマタークへ。立ち飲み屋といっても、奇跡的に落ち着いたたたずまい。フードメニューも充実している。１０年ぶりに来た、と言いかけたが、「店ができて９年」とか。なら５年ぶりということにしておいた。しかし歩き疲れているのに立ち飲みはちょっときつい(^^;)。
グビグビとビールを２杯あおって一息つく。そして、また５年後に来ると言って店を出た。
７月３日（日）
京都にシンポジウム出席するために行った（こちらの話は、『森コロ』ブログ）のだが、その前にアバンティ５階の書店を覗く。すると、『森コロ』がちゃんと「森林コーナー」に置かれているではないか。しかも平積み！ ようやくまともな分類と置き方をしてくれている。新刊コーナーやノンフィクション部門に置かれていないのは残念だが、そこまで高望みはすまい。
書店に寄ったために昼飯を食う時間をなくし、コンビニでお茶と菓子を買って、シンポジウムの会場に向かう。でも、あまり空腹を感じない熱気だったな。そうそう、会場参加者にも拙著の読者がたくさんいたのが救い(^o^)。
７月１日（金）
大阪ＯＭＭで開かれる「古書ブックフェア」に行く。関西の古本屋６６店が参加する巨大古本市である。入って、まず最初の本屋に取りついた途端、声をかけられた。おお、古本ハンターのY氏である。最近、各地の古本市で逢うなあ。彼は半ばプロとして古本を漁っているのだが、もう２０年来のつきあい。最近の出版業界に対して愚痴を話す。ちなみに彼は昨日名古屋に行って、そこの丸善で『森コロ』を平積みしているのを見たという(^o^)。こんな情報は嬉しいねえ。１時間近く話してしまい、古本漁りの時間がなくなりそうで、あわてて書棚に向かう。
ところが最初のブースを見て幾冊か本を選ぶと、そこの書店は「キトラ文庫」であった。なんだ、生駒の古本屋やん。店主の顔を見ると覚えがある。どうもアチラも私の顔に覚えがあるらしく、目礼。フラフラ散歩がてらによく寄っているからなあ。なんだか古本ネットワークに絡まったような気分。
今年は、全体として私のバランス感覚（興味と価格）と合う本が少なく、あまり買わなかったが、最後にドタバタと選んでしまった。足が棒になるとはこういうことか。気がついたのは、本部が頻繁に客の問い合わせを放送して、参加各店に求められる本を探すよう促していたこと。こういうレファランス機能？を持つのはよいことだ。
これ以前は、生駒通信２００５年４～６月へ
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