生駒通信2006年1月～3月
３月28日（火）
昨夜、宴会中に娘から電話。どうもよくわからんが、小学校の元担任からの連絡で中学校の入学式に保護者代表として挨拶してほしい、とのこと。「考えとく」と返事しときなさい、と応えたが、「もうＯＫした」。おいおい！
私は、森林や林業などの話なら一人で何時間でもしゃべっているのだが、フォーマルな挨拶は苦手なのだよ。声がうわずる。足が震える。作法も知らない。各地を視察しながら、どうしようかと悩んでいた(-_-)。歴代の挨拶文はあるらしいが、そんな文章を読み上げるのは沽券にかかわる。でも、話し言葉でいいのだろうか。オチャラケ言って笑いを取るわけにもいかないよな。フォーマルだもんな。
深夜に帰宅したが、さっそく目に飛び込んできたのは、和紙に書かれた例年の挨拶状。わざわざ受け取りに行ったらしい。そして今年の挨拶を書く和紙の用紙も用意されていた。ここに毛筆で記すのか。しかも次年度に挨拶文は受け継がれるのか。寝付きが悪くなりそう……。
３月27日（月）
宮崎を訪れたが、少し時間があったので、青島に寄る。かつて「新婚旅行のメッカ」と謳われた亜熱帯の島である。島の周りは俗に「鬼の洗濯岩」と呼ばれる景観が広がる。私は小学生の頃に家族旅行で訪れたことがあるが、当時はやはり疑似異国であった。今は、ちょっと寂れた観光地。それでも春休みのためか訪問客はそこそこいた。それに亜熱帯植物と海岸の岩の特異性に変わりはない。岩の形は、よくできた石垣を思わせる。インカの遺跡のようでもある。だが、完全な自然の岩だ。
それにしても、人工の石垣と自然の造形の相似性を考えると、「与那国島の海底遺跡」など、少し変わった形状を捉えて、すぐに人為だ、遺跡だと騒がない方がよい気がする。
鬼の洗濯岩の一部
３月26日（日）
大和高田の病院を訪れる。と言っても目的の院長は、医者というより、郷土史家＆文学研究者。取材に行ったのだが、質問する暇もないほど、ドドドッと資料を積み上げられ、とうとうと語られるので、圧倒されっぱなしだった。なかには国宝まであった（国宝級、ではなく、本物の国宝）。そして私が探してもなかなか見つからない資料がどんと出された。拝み倒して借りる。こんな人、いるんだなあ。
３月25日（土）
打ち合わせにりんくうタウンのりんくうイオン泉南ショッピングセンターへ。ところが南海電鉄のりんくうタウン駅で下りたら、イオンの陰も形もない。そして客の姿も少ない。りんくうタウンって、こんなに閑散としていたのか。イオンが、そこから数㎞離れた場所にあることがわかり、ようやくバスで移動する。すると人、人、人。ごった返している。まさに人工的なタウンである。人の流れがまったく違っている。イオンを駅前に誘致できなかったことは、かなりのマイナスだろう。
その後、和歌山市に移動して、泊まらないホテルのロビーで打ち合わせ。午後８時を回ると、駅前も閑散としている。どこか人の流れがずれている気がした。
３月24日（金）
肩こりがひどい。どうにもこうにも頭まで痛くなってきた。それでもコンタクトレンズを買うために眼科を訪れたのだが、ふと保険証を持っていることと、以前ネットで整骨院の紹介を見たことを思い出して、訪れてみた。
なんでも肩こりの治療はできないが、捻挫的要素があるとしたらＯＫというアクロバティック的？発想で、治療を受ける。威勢のよい掛け声とともにもまれ、電気治療も受け、結構効いた１時間であった。うまいというほどではないが、単なるマッサージよりいいかも。しかも保険適用だから安い。かなりひどい状態だと言われたことだし、しばらく通ってみるか。
３月21日（火・祝）
昨日に続いて、今日は学童保育所の卒所式。こちらは厳粛とは言い難い雰囲気で行われ、娘も遊びまくっていたが、どちらかと言えば保護者向きなのかもしれない。「子供の放課後」と格闘しながら、ようやくこの日を迎えたという意味で…。学校のように「任せる」のではなく、自ら作ってきたという感慨がある。
私はと言えば、学童がらみの事象でかなり時間を割いてきただけに、ホッとした気分。ただ、もう素敵なお母さん方と会えなくなるという一抹の寂しさもある。ミョーな意味ではなく、働きながら子育てする立場が似ており、目的意識が同じ人々ということ。たまに専業主婦と話をすると認識のズレから頭が痛くなることがあるが、学童の保護者とは、大袈裟な言い方をすると、同志、戦友感覚。私も６年間で多くのお母さん方にいろいろ教わり、鍛えられ、いじめられた…。だから学童を取り巻く周囲と真正面から戦えたのかもしれない。地域に根ざすきっかけを得た場でもあった。子供だけでなく、保護者も育てる学童保育(^o^)。ちなみにお父さん方とは、生駒の夜の街の歩き方を勉強したよ。
３月20日（月）
娘の小学校卒業式。講演以外では滅多に絞めないネクタイ絞めて参列しました(^o^)。
私の経験では、この手の式は自分の子供が登場する場面以外は退屈なものなのだが、なかなか見せる。もともと卒業生の５分の１くらいは知っているという立場もあるが、結構演出されているのだ。一人一人の卒業証書授与。自閉症やＬＤの児童も、友人の介添えもあって、ちゃんと授与をこなす。卒業生と在校生の掛け合いコールで６年間を振り返ったり、歌唱がある。おいおい、そんなことされたら涙腺緩むじゃないかよ！ という気分。おまけに最後の最後で、司会者が式次第を間違うというオチまで付けて場を和ませてくれた(^o^)。これも演出か？
最後にクラスでお別れの挨拶の後、退出するのだが、校舎内を在校生・教諭の拍手の中巡って出る。娘も友人と写真撮影で大忙し。親は待ちぼうけ。……少しは肩の荷を下ろしてもいいのかな。
３月17日（金）
「週刊実話」の記者から電話がかかって来た。生駒市長の奈良市転居騒動を記事にするそうだ。それでコメントを求められた。転居騒動は全国区になるのだなあ。私は、“生駒市政ウォッチャー”（笑）として話したが、この問題の基本は、地の人とよそ者の意識対立だと思っている。その差は、どこで生まれたかではなく、どこで死ぬ覚悟があるか、だ。たっぷり解説したが、掲載されるのは、１行か２行だろうな。でも地域論を扱う私としては、格好のケーススタディ。次の著作に使えるかも。
夜、こたつに寝そべりながら「旅する巨人」（佐野眞一著）を読む。日本全国の僻地を歩き続けた民俗学者・宮本常一の生涯を追う力作だが、読んでいて田舎の寄合にこそ、日本式民主主義の原点があるのではないか、と思い至った。非合理な、因習に縛られた世界のように言われがちだが、トップダウンではなく、同質社会において合意形成する場なのだ。その根っこが議会にもまだ残る。生駒市長も、印籠をかざすのではなく、膝突き合わせて反対者を説得する努力をしてほしい。
３月11日（土）
２７日開業の「はいはんな新線」の試乗会に参加。生駒駅から北へ鉄道が延びるのだ。と言っても、わずか駅数にして３つだが。どれもニュータウンの中にあり、彼らが乗客ターゲットである。全線の６割がトンネルの中で景色はあまり楽しめなかったが、いずれの駅でも下りて構内を見学した。最初で最後かもしれない(^^;)。だって、この鉄道に乗る可能性は低いからなあ。せめてもう一駅分、国会図書館方面まで延びてくれたら使えるのだが。それにしても、駅前はどこもまだ工事中。あと２週間で完成するのか。
終着駅「学研登美が丘駅」
３月９日（木）
確定申告書を提出しに市役所に行く。今年度の申告内容は涙、涙、涙…だったのだが（苦笑）、ちょうど今日から市議会が開かれており、それがロビーのテレビに中継されていた。山下新市長の出番だけあって、傍聴席は満員で、ロビーにもかなりの人が詰めかけている。
私の見たのは最初の方なので、所信表明や施政方針など、一人で演説しているシーンが続く。聞いていると、やたらくり返されるフレーズは「少子高齢化に向けての…」である。ようするに人口が減り、税収は落ちるだろうから、開発は白紙、コスト削減、などと自分の主張を展開しているのだが、虚しい。なぜならば、肝心の市長が生駒市民ではなくなったのだから。当選後、さっさと奈良市に転居してしまった。つまり生駒市から４人分の人口を減らし（地方交付税が減少する）、高額の市長歳費に課せられる市民税も奈良市に納められる。つまり、自ら生駒市の収入を減らしているのである。
そして転居によって確実なのは、議会はもとより、これまで応援してきた市民の心まで離れたことである。さらに市職員も。みんな白けている。とくに生駒市内の保育所の職員は、市長の行動をどのように感じるか。自分たちは役立たないと言われたように思わないだろうか。以前面会したときも、飲食店の人に対する配慮が足りないことが気になったが、結局、視野が狭くて気配りのできない男なのだろう。議会での言葉づかいはていねいだったが、心の中で自分は正しいと連呼している顔だ。
市役所ロビーの様子
３月８日（水）
先日見たテレビ「古代発掘ミステリー 秘境アマゾン巨大文明」がすごかった。ボリビア・アマゾンのモホス大平原に古代文明の痕跡が次々と発見れさているのだ。とくに日本隊の発掘では、土器がざくざく、そして巨人族の人骨も出てくる。それに刺激を受けて、私も久しぶりに土器を堀りに行った。例の裏山である。前回（と言ってもほとんど１年前だが）掘ったときに、ビニール袋を埋め込んでおいたのでわかりやすい。さっそく土器の破片が幾つも出てきた。包丁を使って、慎重に土を剥がしていく。
地べたに這って土を掘り返していると、無心になれる。残念ながら巨人族の骨のような大発見は無理だが、それでも蓋の把手などがたくさん出た。土器片は重さにして２キロ近くなる。あまり多いと、小さな破片は無視するなど、贅沢？になる。最後に比較的大きな深皿の破片が出てきたので、今回は終了とした。これ以上掘ると、地形を変えなくてはならない。
帰り際、土筆を発見した。春近し。
本日の収穫
土筆…
２月28日（火）
川上村へ行った。本来の目的はブログに書いたが、実は別のところで大収穫。林業資料館もくもく館に寄った際、玄関先に土倉庄三郎の銅像があった。実は、今私は、この人物について調べている。吉野林業中興の祖であり、日本各地を造林して歩き、自由民権運動もリードして明治を動かした一人なのである。
そこで知っている館員の方にこの造林王の「資料はないか」と聞いたら、あったのですよ。それは子孫が書いたもので、正確には庄三郎の息子に関するものだったが、一般ではまず手に入らない代物。それも台湾に造林した記録であり貴重品である。やっぱり地元を歩かなくてはだめだなあ。コツコツ調べていこう。
この人が、どうすごいって？ それはまたのお楽しみに。
２月25日（土）
数日前、たまたま地平線会議のホームページを、それこそ数カ月ぶりに開いたら、大阪で集会を開催するとある。これは、行かねばなりませんねえ。私は、10年前の神戸集会と数年前の東京の集会に参加して以来。場所は、なんと大阪国際会議場だったが、ノリはいつも通りだった。
報告者は、木のおもちゃづくりを学ぶためドイツに行った前田歩未さんの話と、アメリカを走って横断した坪井伸吾さん。ほかにも参加者の中にさまざまな体験・挑戦を行ってきた強者揃いがいて紹介を受けていた。みんな夢見る夢子さんばかりなのである。舞台は何であれ、やりたいと思ったことに挑戦する姿勢に私も感応する。
ただ私は、というと、知り合いがほとんどいなかったこともあるが、おとなしくしておりました(^o^)。それに、今晩は自治会の役員会なのだ。二次会に参加することなく、大慌てで帰り、来年度の役員選定に頭を悩ませるというリアルな世界であった。
地平線会議の一こま
２月24日（金）
池田炭が真っ赤に燃えているところを撮影することになって、いくつか炭をもらってきたのだが、それをどこで行うか。考えた末に思いついたのは、毎度のラッキーガーデン(^o^)。ここのスタッフルームには囲炉裏があることを思い出したのだ。そこを借りよう。そして交渉の結果、現在は物置状態だった部屋を借りて、フォトグラファーと編集者を呼んで池田炭の撮影を行った。
火をつけてから約３時間粘る。菊炭とも呼ばれる池田炭は、真っ赤になって菊の花のように見える瞬間を狙わねばなはらない。赤くいこらせるために、私が吹き棒を握って炭に空気を送る。赤くなった瞬間を狙ってパチリ。結構、大騒動。ともあれ、成功した。ラッキーガーデンに感謝。
この写真を撮る手間を想像してください。
２月21日（火）
池田炭の取材で、朝５時起きして、兵庫県の川西市の山の中へ。これまでかなり多くの炭焼き取材をしてきたが、池田炭の生産現場に行くのは初めて。今日は温かいという予報だったし、炭焼きだから暑いかも、と思っていたら、寒いのなんのって。標高が高いせいか。そこで炭焼き窯の中に入って温まっていたら、「いつまで入っているんだ！」と怒鳴られた(^^;)。
炭焼きそのものは、案外あっさりしていて、火入れも番も、シニア・ボランティアの人に任せっぱなし。備長炭のように気をつかう必要はないらしい。むしろ、クヌギの調達や、窯の中への入れ方が大変なのである。木の乾燥度も影響する。
ちなみに伐採現場で木を伐っているところを撮影しようと思ったら、ここにチェンソーはないと言われたので、私のチェンソーを握ってもらった。もし誌面に載ったら、私のです(^o^)。でも、「切れないなあ」と言われてしまった。目立てをちゃんとやろう。
窯は巨石を使って古墳の玄室みたい。ちょっとやらせっぽく火入れしてもらいました。
２月19日（日）
散歩に出て、何やら喜里ヶ丘のニュータウンから棚田の中やら雑木林の中を分け入る。大阪府に踏み込んだ末に白庭台のニュータウンに出た。生駒とは、本当に山林と農地とニュータウンが入り交じった町なんだなと思う。
さてここから矢田丘陵を縦断してやろうと、山道を見つけてどんどん進むと、いきなり目の前が開けて巨大な造成地に出てしまった。なんと、山が一つ消えてニュータウンが作られている現場であった。もうすぐ開通するけいはんな新線の白庭台駅の周辺である。山林とニュータウンが入り交じっているのではなく、ニュータウンが山林を侵食しているのであった。
仕方なしに、とぼとぼニュータウンを歩き総合公園の峠まで登ると、またもや山に分け入った。が、すぐに道が消える。どうしようか、もどるのも癪だと草木をかき分けて進むと、前方に光が！ 勇んで行くと、なんとゴルフ場だった…。クローズの場所に侵入したことになるから、逆に緊張してしまう。幸い日曜日にも関わらずプレイヤーがほとんどいないので、ゴルフ場のコースをそっと進んでいくつかのホールを通過、なんとか脱出。
阪奈道路のところから矢田丘陵遊歩道を歩いて東生駒に抜け出て、帰りましたとさ。
２月18日（土）
久しぶりに森遊び研究所に行く。チェンソーを使いたくなったからだ。主に竹を伐採。春になると、またタケノコが伸びてくるだろうが、その前に雑木林の中に生えた竹を処分しておきたい。さもないと竹林になってしまう。以前、たまたま隣の竹林の持ち主と出会い、越境する前に切ってもよいと言われている。
でも、竹は伐採した後の処分に困る。なかなか太い棹だから、何か簡単な利用法はないだろうか。以前、竹によるログハウス？づくりを考えたのだが、まだ実行に移していない。本気で取り組んでみるか。
２月14日（火）
朝は勤行で起こされ、祭の準備。あいにくの雨模様だ。昨日とうって変わった天気である。洞窟まで島にたった２台しかない車で行く。そして断崖絶壁を下りた。高齢者は行くのを諦める人もいる。洞窟までは赤い幟が立てられ、洞内は最深部までロウソクが並ぶ。早くも幻妖な雰囲気が漂いだした。
なんと私は懐中電灯を忘れてしまったのだが、ロウソクの光だけで洞内を進み、結果的に気分は盛り上がった。観音様の前にみんな集結して、お経が唱えられる。揺れる灯に響く声。これだよこれ。これを体験したかったのだよ。
あとは寺に帰ってお接待。酒も入り、島の料理に舌鼓。私が持ってきた１８年前の写真をみんなに見てもらって盛り上がる。ただし、写っている人の多くがなくなっていたり、島を出ているのが現実だ。
午後は島を歩こうと思っていたが、なんと帰りの連絡船が波が高くて出ないかもしれないと告げられ、急遽その前に島を出る海上タクシーに便乗させてもらうことになった。だから島との名残を惜しむ間もなかったが、空港に行くと４時間待ち。しかも飛行機が着陸できないかもしれないという放送まである。結局、ちゃんと帰れたが、ドタバタした最後だった。
観音様の祭壇
読経中
２月13日（月）
朝早く、カメラマンとともに伊丹空港より福岡経由で五島列島の福江島に飛ぶ。見事な快晴のおかげで、予定飛行時間を短縮しての到着だ。そこから船で渡ったのが、黄島。周囲５キロほどの火山島である。実は２０年前に私はこの島と、その沖合にある無人島大板部島の洞窟調査に訪れている。ここには熔岩洞窟があるのだ。
当時の人口は120人くらいだったと記憶する。延命院の若い住職と知り合い、洞窟も案内してもらったのだが、その中の一つは天然記念物に指定されており、最深部に観音様が祀られている。そこで年に1度、観音祭を開いているという話を聞いた。洞窟内の祭とは珍しい。そこで2年後、私はその祭に参加するために再び訪れた。今回は18年ぶりの3度目の訪問である。
目的は、やはり観音祭へ参加するため。ただしカメラマンも同行してしっかり記録しようという思いである。島に降り立つと、住職は迎えに来てくれていた。がっちり握手する。お互い老いた(^o^)が、懐かしい顔である。石垣の積まれた町を進むと、家のなくなった空き地が目立つ。人口は、50人まで減っていた。
ただ意外なことに、連絡船は1日1往復から2往復に増えていたし、港も立派になっていた。そして港前に民宿があった。以前は止まるところがなく、寺に泊まったのに。そして延命院に着くと、なんとこちらも増築していて、「民宿おうしま」の看板が架かっている。人口は減っても、なんとなく華やいでいた。なんでも釣り客が多いのだそうだ。しかもＵターン者が増えている。
その晩は、宴会。Ｕターンの人も交えて祭の前に盛り上がる。
島に２台ある車のうちの１台
休校した小中学校の校長室
２月11日（土）
また山の中をほっつき歩く。麓の森の中には、地図にも載らないような古い道が縦横に走っている。またかつての道が草に埋もれて消えているところも多いことも驚きだ。それでも進むとイノシシの足跡やヌタ場、ウサギの糞も発見。喜んでさらに奥へと進むと、岩場に出て滝のようになっている。それをよじ登ろうとすると、やけにゴミが多いことに気づく。？？ と思いつつ登ると、上は道路だった。ここからみんなゴミを投棄していたのだ。がっかり。
やがて養蜂家の吉岡さんの放蜂場に出た。逢ったのはサラリーマン辞めて養蜂を継いだ息子さんだが、最近の養蜂事情をうかがう。中国の養蜂のこと、北海道の養蜂のこと、日本の養蜂家の後継者の状況。やはりアカシアは特定外来生物に指定されるようだ。（この件については、１月27日のブログを参考のこと。）巣箱を覗くと、寒そうに蜂はかたまって羽を震わせていた。また養蜂のことに首を突っ込みたくなってきたな。
イノシシのヌタ場
ウサギの糞
蜂の巣箱
２月５日（日）
「知られざる探検家列伝５４」の「南極からボルネオまで駆け巡った多田恵一」を読んで、多田氏の妹の孫という方からメールをいただいた。そして詳しい情報を教わったので、追記としてアップ。こういうことがあると、嬉しいなあ。もっとちゃんと調べなきゃ、という気持ちも高まる。
ちなみに知り合い系ネットｍｉｘｉに「探検だ！冒険だ！」というコミュニティ、作りました。もし会員の方がいらっしゃいましたら覗いてください。
２月３日（金）
マンディの例会のため、久しぶりに大阪へ出る。会合の前にサウナに入り、マッサージ。これで肩こりが治るなら……と奮発して長いコースを頼んだのだが、担当は比較的若い女性。一瞬喜んだが、始まって後悔した。力が全然足りない。技もない。効かないよ、と思っているうちに終了してしまった。肩こり全快への道は険し。
肝心の例会は、英知大学の三浦太郎教授による「島々の容貌・マレー世界の地域性と統一性」。おそらく大学の授業より専門的だったと思う(^^;)が、なかなか盛り上がる。参加者には、マレーシアに住んでいた人も多いのだ。もっとも私はマレーの定義よりも、あの南洋の世界に夢を馳せる。ああ、また行きたい…。
１月29日（日）
学童保育の耐寒登山。ところが、肝心の娘は参加していない。娘が望むから耐寒登山実行委員になったのに……。で、親一人、みんなが寝静まっている早朝に家を抜け出して参加である。幸い、今日は珍しいほどの快晴で風も吹かない。登山自体はどうってことなく、だらだら子供らの足に合わせて歩けば着く（生駒山より楽だった）が、さすがに頂上近くは雪と氷があり、アイゼン付けて歩き楽しめる。こんな機会も必要だ。次は一人で登ろ(^o^)。
巨木の間の雪道を行く
頂上の転法輪寺にお参り
1月27日（金）
家の前で工事が始まった。ガス管移設と下水道工事である。アスファルトをひっぺがし、重機が掘り返す。この音の中で原稿を書くのは、なかなか集中力がいる。それでも溜まっていた原稿を書き上げて、森に行った。で、やったのが草刈り(^o^)。なぜかというと、草刈りすると肩こりが少しましになるから。笹藪を鎌で切り開いて汗をかいた。本当は焚き火をしたかったけど、時間がないのが残念。
１月25日（水）
生駒市の市長選挙は、３７歳の新人が圧勝した。実は全国で最年少市長なのだが、意外なほどマスコミは注目しない。むしろ同じ日に大阪府貝塚市で７９歳の10選市長が誕生したことの方が注目された。どこにニュース価値を置いているんだ？
新聞の奈良版では、さすがにどこも扱っているが、朝日新聞のインタビューは、どこか冷やか。ま、私も当初は期待していたのだが、本人をよく見て、ちょっと首をかしげてしまったのだから、みんな同じか（笑）。
ちなみに今注目する地方選挙は、熊本県水俣市の市長選挙である。こちらも政治の世界の長い現職とまったくの新人の一騎討ちらしい。投票は２月５日。以前私が一緒に温泉につかった岐阜県中津川市の市長は、２選ならず落選している。古い政治の打破を訴える新人も前途多難である。
１月22日（日）
投票後、散歩に出て、気がついたら山の中。これまで知らなかったルートで登れないかと道を探してアチコチ進むが、気がつくと獣道に迷い込んでいる。いつものパターンだ(>_<)。次はどのルートで……と考えているところに腰の携帯電話が鳴る。「肉をもらったので、スキヤキの材料買ってきて」。気分は台無しである。仕方なしに、山に入るのを諦めて南生駒に下りる。そして電車で帰るはめになった。ちゃんと買い物をして帰ったのに、「春菊がない」だと。ムカムカ。スキヤキに春菊なんか、入れるな！
１月21日（土）
昼間はだらだら仕事しつつ過ごしたのだけど、夕方散歩に出ると、中本候補が高市早苗代議士とともに街を歩いていた。みんなに握手を求めて回っている。私は、とっさに近くの古本屋に逃げ込んだ(^^;)。すると、古本屋の中まで呼び込みがある。店主が出たけど、私は見つからないように書棚の陰に入る。なんで、こんな真似してるんだか。中本候補が相当な危機感を持っている（山下候補が急追している？）ようだ。そして高市議員の協力ぶり。生駒に地盤を固めつつあるなあ。
帰ってからが忙しい。まず学童の耐寒登山の会議に出席。娘は参加しないこの登山に、なぜか参加しなければならない。それが終わると、すぐ自治会の役員会。来年度の班編成換えを提案している。事務作業がいろいろ増えそう。隣人トラブルの報告もあるしなあ。駅前からはにぎやかな声が響く。夜はピンクスーツの井脇ノブ子議員も中本候補の応援に駆けつけたとか。投票は明日だが……。
１月18日（水）
庭で焚き火をする。数日前育ったクヌギを切り倒したのだが（この件は、ブログに記した）、落とした枝葉が山積みになっていた。それを処理するために燃やすことにしたのだ。少し雨に濡れていたが、落ち葉はよく燃える。ただ、住宅街の中とあって、炎は小さく煙を最小限にして、時間も30分以内にしないと苦情が来かねない。結構気をつかいながら火をいじるので十分楽しめないのだ。焚き火セラピーを気取っていられない。それでも、葉と細枝がなくなり、庭もかなり片づいた。
でも、心は不完全燃焼。やっぱり明日にでもまた山で焚き火するか。
ビフォーアフター
１月17日（火）
京都の女性ウェブデザイナーを取材。仕事とはいえ、若い女性とカフェに入るのはなんとなく嬉しい(~_~;)。
取材テーマについてほぼ聞き終わって雑談している中で、１日中パソコンに向かっていると肩こりがひどいという話になった。私も近年ひどい。マッサージの効果もあまり長続きしないし、回数行くと高くつくし。「私、鍼に通っているんです。効きますよ」。鍼をすると、凝った筋肉を中からほぐすんです。探せば安いところがありますよ。…この話に、ならば私も！と思わず盛り上がってしまった。仕事以外では肩こりの話題しかないのか（笑）。
でも、生駒周辺で鍼でも灸でもいいから、良いところはないかな。
１月16日（月）
昼前に、突然隣接した市の議員より電話。実は20年来の旧知の間柄なのだが、生駒に来たから会わないかとのこと。さっそく食事をともにする。時節柄、話は議員生活と選挙のことばかりになった。なかなか勉強になる。彼は、市議会の引っかき回し役になっているようだが、そういう人がいないと活性化しない。生駒議会はおとなしすぎる。
その市も今年９月に市長選挙、来年は議会選挙である。前回は現市長の対立候補を担ぎだして旗を振ったので、自分の選挙も危なかったそうだ。今回はおとなしくするか、再び反旗を翻すか、悩んでいるとか。結構、生々しい(^^;)。
１月15日（日）
今日は、生駒市長選挙の公示日。朝から生駒駅前は大賑わいであった。中本候補の出陣式があったからである。よく、まあ、これほど動員したなと思えるほど、鈴なり。応援に立つのも、市議会議員はもちろん、県議、知事、そして国会議員もずらりと並ぶ。トップバッターは高市早苗。昨年は落下傘候補ながら小泉旋風に乗って当選したが、着々と生駒に地歩を固めているようだ。人気も高い。政策的にはむかつくところもあるが、人懐っこくて当たりがよいのだろう。演説も、他の人よりは聞かせるかな。
ところで、生駒が地盤の中村哲治はどうした？ 落選して浪人中なのに、生駒ではとんと姿を見ない。前回は中本候補を推薦したが、今回は見送り。本人が市長選に出る話も断り、対抗馬の山下候補とも決裂したそうだ。おかげで民主党は自主投票。頭でっかちの足腰の弱さを露呈した。どぶ板踏まないと。このままでは次の総選挙でも出番はないだろう。
と、群衆の中に、民主党参議院議員の前田武志氏を発見。中立を宣言してしまったから表立って中本候補を応援できないのだなあ。でも、中本候補の後ろに、民主党の市会議員の姿があったぞ（笑）。
１月11日（水）
午後は久しぶりに森遊び研究所に行って、焚き火をしてきた。時間がないというのにまったく。でも一面の落ち葉で覆われた雑木林は素敵だ。ここ何日か晴れが続いているので、よく乾きマッチ一本でよく燃え上がる。林床の落ち葉をみんな燃やしたい……というと山火事になるか。でも、火を見ていると、何かもやもやしている気持ちが落ち着く。最近、具体的に何がというわけではないが、どうも気分が落ち着かず鬱々としているが、焚き火はそれを癒す効果があるのではないか。
いっそ、「焚き火セラピー」を旗揚げしようか。心を病んだ人を森に連れて行って、一人で焚き火をさせる。それを毎日続けたらノイローゼや鬱病などが治る……といった研究をやるのだ。焚き火療法士の資格も設ける。火の起こし方から薪のくべ方を教え、焚き火を囲んでカウンセリングを行う。人生を語る。焚き火料理を始める。酒を飲み歌う。どこが療法やねん。
えっ、病んだ人が焚き火したら、山火事起こすって？
１月６日（金）
今日は、今西錦司の誕生日。そして娘の誕生日でもある。そこで家族で外食した。生駒の山の中の民家を改造したところでやっている蕎麦屋。そこで蕎麦尽くしの懐石を食す。蕎麦ワインに蕎麦のごま豆腐、蕎麦のピザ、碗ものも蕎麦がきなら、刺身のドレッシングも蕎麦味。そして十割蕎麦に、蕎麦のお汁粉がデザート。
楽しんだが、クリスマス、正月、そして誕生日と年末年始は娘に関する出費の嵐だったため、財布は底を突いた……。
ところでAmazonで注文した西原理恵子の「営業ものがたり」が届く。「上京ものがたり」「女の子ものがたり」と続く３部作というキャッチだが、これまでの絵本タッチの絵柄と内容と違って、自らの本を営業する話。ま、描き方はエグイけど、私もこれを読んで、営業する気力を養わねばならないなあ。
１月３日（火）
明けましておめでとうございます。「生駒通信」と名付けた日記も、４年目に入ります。昨年は、これに加えてブログも始めたわけだけれども、いつまで続けられるかな。
さて、この年末年始はどこへも出かけず、何をやっていたかと言えば、ホームページの大改造。ここを読んでいるということは気がついているだろうが、全体の構成をガラリと変えた。もともと探検関係のサイトとして開始したものの、いつの頃か自著を含む仕事の執筆関係のページも増えて渾然としていた。そこで大きく二つに分けて整理し直したというわけ。一見、別々のサイトに感じるようにしてある。ただし、これまでのＵＲＬをできる限りそのまま活かしてあるので、検索などでは問題ないはずである。またいくつかの項目は両方にまたがってリンクしてある。とりあえず、各所を覗いていただければわかってもらえるだろう。
まだ骨組みを整理しただけなので、改めて記事やデザインを更新しつつ肉付けを行う予定だ。乞う、ご期待。
これ以前は「２００５年10月～１２月」へ
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