生駒通信2004年９月10月
10月31日（日）
朝、島根県多伎町で開く生涯学習「島根県民大学」で講演のため出発。伊丹から出雲空港へ飛ぶつもりだが、余裕を見て家を出た。飛行機の場合は不測の事態が多い。日曜日は、以前空港バスの席を団体に取られて乗れず、かなり焦ったこともある。今度はかなり早めについて上本町駅から空港バスに乗り込もうとすると……「阪神高速が工事中なので、約５０分かかります」。通常なら20数分〜30分の距離だ。これでは空港に着くのは発着時刻の２０分前くらいになり、ちょっと気ぜわしい。それでもタクシーに換える気にもなれず、バスに乗り込む。日曜なら道も空いているだろう、と信じて。しかし、細い道をノロノロ進み、信号にひっかかり、結構ヒヤヒヤした。それでも、結果的には40分ほどで着く。もう、大丈夫。
ところが航空会社のカウンターで、「機材の準備が遅れ、出発が遅れます」。おいおい。飛行機に乗りさえすれば、講演会場には１時間以上前に着き、ゆったりできると思っていたのに。遅延時間によっては厳しい状況になる。取材等なら、先方に言って時間をずらしてもらうことも可能だが、講演となると、そうもいかない。私の後は島根県の澄田知事の講義ということなので、振り替えてくれないかな、と思ったが、知事では時間の自由もあるまい。じりじりしながら待つことになった。
それでも約40分遅れで出発し、出雲空港に迎えに来てくださった人と車で現地に飛ばす。もう昼飯を食っている暇もない。結局、開始時刻の15分程度前についた。ちょっとまだ背中に冷や汗が乾かず残っていた。
10月28日（木）
佐野眞一の『だれが「本」を殺すのか』（新潮文庫・上下）を読了。数年前の話題作だが、文庫版は今年春までの状況などが大幅加筆されて完本になった。出版業界をこれだけ網羅的に取材し、その問題点を突きつけた作品はかつてなかった。なぜ本が売れないのか、書店、取り次ぎ、版元、著者、そして読者まで鋭い矛先を向けている。私も出版している人間として胸に重いものを呑み込んだ気分。
ちょうど、昨年某雑誌に掲載した記事を、ＨＰに掲載したいという諾否の手紙が来た。ところが、再掲載するのにギャラを払おうとしないのである。タダで掲載させろだと。著作権を何と思っているのか。こんな版元が著者を殺し、出版業界も殺している……。佐野さんの影響丸出し(^^;)。でも、本気で怒りの返信を書く。ちなみにその記事は、このホームページで公開してやる。
10月27日（水）
朝から、イラクで日本人旅行者がアルカイダ系組織に拉致されたニュース。ところが昼前より新潟中越大地震で生き埋めになった乗用車から幼児が4日ぶりに救出されるニュースが飛び込み、それ一色になってしまった。おそらくイラクのニュースは、あまり騒がれないまま終結を迎えるのではないか。だから、ここで一言。
私は、物見遊山的であろうと、現在のイラクを旅しようとした若者の冒険心を否定しない。また彼が日本国民である限り、日本政府は救出に力を尽くさないといけない。ただ、これ以上は、まさに「自己責任」の範疇だ。淡々と見守るべきだろう。批難も擁護も必要ない。はっきり言って無視したい。これまでの拉致事件もそうであるべきだったのだが、家族が政治的に騒いだから反発も招いた。彼は、あまりに幼いアホな旅行者だが、それ以上でも以下でもない。あえて言えば、「風船おじさん」と同じく、トンデモ系冒険者というところかな。
10月25日（月）
里山バイオマス研究会の会合。今回が最終回である。ＮＥＤＯに報告書も提出して、一応の結論を出したことになる。もともと「木を燃やして発電し、ＣＯ2を
削減」というアイデアを知ったのは６，７年前であり、『伐って燃やせば「森は守れる」』にも執筆した。日本でこのアイデアを扱ったのはかなり早かったと自負しているが、その当時はまだ理想論であった。ところがあれよあれよと広がって、政府も「バイオマス・ニッポン」構想を打ち立てるし、各地でバイオマス事業が始まった。
私は、それらを追いながら、だんだんバイオマスエネルギーに懐疑的になった(^^;)。これって、新しい公共事業？ と思い出したからだ。現状では採算性も、エネルギー収支も、そんなによくないのである。でも今回の研究会では、里山、つまり雑木林を対象にしている点、スターリングエンジンを取り入れる点、そして薪のまま燃やせるガシファイヤーの登場と、いくつか新しい観点があり、私も思考実験できたからよかった。さて、今後はどうなるかなあ。本当の意味で実用的なバイオマスエネルギーの利用ができるだろうか。
10月23日（土）
「幻の池」探しに行く。と言っても、前回とは違って住宅地の側にあるもの。地図には載っているが、私は知らなかったので、確認のために足を延ばした。すると、もよりの住宅より30ｍほど離れているだけなのだが、深いブッシュに囲まれていて、一見深山幽谷のムード。しかも池は木々に阻まれて全容が見えない。なかなかのものであった。ただ気になるのは、ゴミが多いこと。やはりここを訪ねる人はいるのだろう。
その後、山道に分け入ってみた。道はあるのだが、かなり荒れている。山崩れの跡や、巨石もある。なぜか大木が切り倒されている。なんのために切ったのやら。小川を遡ると、別の池に出た。この池は以前から知っているものだが、この辺りの水系がつかめてくる。さらに道なき山を登ると、別の道に。生駒山はなんだかんだ言っても細い道が縦横無尽に走っていることを痛感する。ほっつき歩いているうちに、炭焼き窯の跡を発見。歴史を感じますね。
10月19日（火）
昼から銀座で寿司食って、「掌（たなごころ）」という炭の店を覗く。ここは紀州備長炭をインテリアとして扱っている店なのだ。グラム単位で販売もするが、中には宝石のように磨いてアクセサリーにしたり、グッズとしても売る。価格はン万円するものがずらりと並んでいた。また地下にはヒーリングルームも備える。炭焼き職人は、自ら焼いた炭がこのように扱われて喜んでいるのだろうか。経営者はビルのオーナーだというが、若い女性の店員を何人も抱えて、何年も維持できることに銀座の摩訶不思議さがある。
今回の東京行はあまり収穫がなかったのだが、あえて言えば、「東京」ならではの虚と実が溶け合う一面に触れられたことが収穫かも。
10月18日（月）
東京で、どうしたわけか早稲田大学の研究科大澤ゼミに顔を出す。わけがわからないまま案内されたのだが、いきなり英語でみんなやり取りしているので、頭はパンク状態(^^;)。起業関係のゼミで、外国人（ラトビア人、マレーシア人、中国人……）も多く、ポカンとしてしまった。その後、六本木から西麻布を彷徨して、不思議なレストランバーへ。地下の異空間である。その経営者もゼミの一員なのだそう。アイドルなど芸能人や今時注目のライブドア・堀江社長も来る店だそうだ。ＶＩＰルームだってある。参加したメンバーは、みんなゼミ生であるとともに起業家ばかり。ベンチャーキャピタルやってたり、イメージコンサルタントの女社長だったり。「田舎起業」とは似て非なる世界？
10月15日（金）
午後３時頃、娘の小学校へ。２泊３日で出かけていた自然教室から帰ってくる時間だからだ。すると「学校に着くのは４時頃になります」という看板が。予想していたとおりである。そんなに早く帰り着くとは思っていない。
そこで買い物に行って４時頃に出直す。すると「渋滞のためバスが遅れ、４時半頃になります」という看板。30分では脱線もできず、車の中で寝て待つ。そのために？本を買ってきたのだ。
４時半に見に行くと、「５時前になります」。やれやれ。また車の中で寝る。５時に行くと、「さきほど生駒市内に入りました」。結局、帰着したのは、５時１０分頃であった。それからすべてのバスが帰り着くのを待って、解団式。娘は、感想を述べる係。ようやく帰れたのは、５時半を回ってからだったろう。
ここまで待って迎えたのは、前回の授業参観を寝過ごしてすっぽかしたからでした(^^;)。
10月13日（水）
幻の池、発見！ 再び裏山に「幻の池」探しに出かけた。登り始めてすぐ気がついたのだが、地図の等高線では確認できない尾根や谷がある。それで前回は惑ったのか。慎重に進んでいくと、ふと右手の木々の奥に明るい空間が見える。あまり意識せずに覗くと、わずかに水面がある。ようやくこれが地図上の池と気がつく。池は左手と思い込んでいたから、意外な発見となった。これも尾根違いのせいか。薮をかき分けて岸まで行くと、大半は泥で埋まっており、池というよりは湿地だ。水の深さも数センチ。それもほとんど水草で覆われている。ちゃんと調べたら貴重な湿地植物もあるに違いない。溜め池の湿性遷移を確認する場にもなる。
とりあえず見つけたことに満足。そのまま道をまっすぐに行く。やがてハイキング道に出た。この道を帰るのもつまらないから、また別のところから道なき尾根に入る。イノシシなどの獣道を伝わって進むと、山の中の一軒家に出た。宗教的な石碑や滝場が幾つもある。
その後、山道を下ったが、大きな岩壁を見つけて、それを近くで観ようと登ってみる。すると、その岩の下にも小さな鳥居とヘビの置物が祀ってあった……。生駒山はやっぱり面白い。
ハイキング道の看板 
ヘビの置物 ※肝心の池を撮影するのを忘れた……！
10月１０日（日）
生駒大社の火祭りに、娘とその友だち２人を連れて行く。と言っても、娘らは着いたら勝手に遊んでいるから、ほとんど私は単独行動である。こちらは行事を見たいのだが、娘らにとっては露店が目当て。もっとも、私も久しぶりに祭りで買い食いしたりスマートボールで遊んだけれど、懐かしいわ(^o^)。今年は、何かと祭りに関わることが多かったけれど、のんびり見て歩くのは初めてである。
生駒大社の火祭りは、由緒正しく歴史もあるが、洗練されていず泥臭いのがよいところかもしれない。
様々な行列があり 
雅楽や神楽があり 
火たいまつがあり……
10月８日（金）
町田洋次氏の『「経済で考える力のつく本』（成美堂出版）に、『田舎で起業！』について触れている、と教えてくれた人がいて、この本を探していた。それを、なんと生駒の辺鄙なところにある本屋で発見。
さっそく読むと、触れるなんてもんじゃない、９ページに渡って拙著の内容を元に田舎起業について紹介しているのだ。事例だけで４つ、総論まで要約している（一部、間違っているけど)。ここまでしていいのかなぁ、とも思うが、ちゃんと書籍名と著者の紹介までしていて、拙著の宣伝になっているからヨシとしよう(^_^)。ちなみに、町田氏の「社会起業家」（PHP新書）は、私も参考にしている。
10月６日（水）
先日のハイキングコース下見の際に、これまで気がつかなかった山道を発見していた。地図を見ると、道は載っていないが、その先の山の上に池がある。これはまだ見ぬ池だ。我が脳裏の地図に空白があるのは悔しい。そこでわずかな時間を割いて、歩いてみることにした。
分け入ってみると、意外としっかりした道。境界線調査を最近したらしく、杭も打ってあるから比較的楽に行けそうだ。と思っていたら、進む道は池のある方向とはずれ始める。どうやら池に行く道ではなかったらしい。そこで道から外れてブッシュに分け入った。谷と尾根の位置を読み、コンパスも使って間違いない方向に進むが、とても池のある地形ではない。とうとう別の道に出てしまった。地図上の池を突っ切って、その先にある地点に出たことになる。池はどこだ。あのまま道をまっすぐ行けばよかったのだろうか。本当にあるのか。そもそも山の尾根筋に池があるというのもヘンだよなあ。
時間がないので、今日はここであきらめた。しかし、幻の池にいつか再挑戦しなければ。
10月５日（火）
今日は娘の小学校の授業参観日。それも１日丸ごとで、１時間目は学年全員が集まり来週泊まり掛けで行く自然教室の勉強会だ。そこで娘は友だちと二人で司会をする。先生が作った台本のようなものがあり、事前に練習も行っているのだが、それでも晴れ舞台である。娘は昨日から「来ないでいい」と繰り返していたが、その実来て欲しいのである(^o^)。もちろん私もカメラ持って行ってやろうと構えていた。
と、ところが、なんと目が覚めると１０時前なのだ!! 仰天した。私は朝起きるのに苦労しないタチで、遅くとも毎朝８時には起きている。別に昨夜特別夜更かししたわけでもないのに、どうしたことか。雨天で涼しかったうえ暗いので秋眠暁を覚えず、状態になったのかなあ。今から行っても間に合わないしなあ。オロオロしてしまった。
夕方帰って来た娘は、「来て欲しかったのに！」 トホホである。
10月３日（日）
雨上がりの午後、裏山に入る。自治会のハイキング行事を担当してしまったので、そのコースを考えるためのもの。もっとも、私が以前からやっている「消えた道探し」「道なき道歩き」も兼ねている。
裏山はよく歩いているのでコースはだいたい頭に描いていたのだが、実際に行ってみると消えていたり新しい道が作られていたり、と変化はある。それにしても、山の中はキノコだらけ。さらにヘビに出くわしてどっきりもする。イノシシの足跡もあった。最近は運動不足で、スポーツジムに通おうかと思っていたが、山歩きの方が安上がりで簡単、しかも楽しめるか。何はともあれ、これからは山にも入りやすいシーズン。せっせと歩こう。
キノコは種類も豊富 
下部にヤマカガシが 
溜め池はアチコチに
９月28日（火）
山添村の議員、来生駒。例によって、応接間のラッキーガーデンへ行く。山添村は、市町村合併を拒否している。目立った観光地も産業もないのに勇気ある決断だろう。ここを舞台に村おこしを起業できないかと考えているわけだが、単に講演するだけでは面白くないので、定期的な会議を開けないかと提案。もっともいつしか話は、巨石や磐座の方にそれ、この村を「隠れ飛鳥」「先の飛鳥」「遠つ飛鳥」などと命名して大和朝廷以前の古代文明の地として売り出すネタに盛り上がる。脱線ついでに生駒の英雄ナガスネヒコを絡めて、神武天皇に侵略される前の生駒には巨石文化が花開いていた……という学説を広めようとも。考えたら、山添村と生駒は、どちらも里山地帯だし、生駒山と神野山という聖地もあるし、ヒツジもいるし(^^;)、共通点はある。
９月27日（月）
朝、弔電を打つ。昨日、火山洞窟学会の小川孝徳氏が逝去された報が入ったのだ。小川氏は、火山洞窟の研究の第一人者である。出会いは20数年前にもなるが、私が富士山麓の樹海で、新しい熔岩洞窟を発見したことがきっかけだった。以来、私にとって洞窟の世界は大きく広がった。一体いくつの火山洞窟に潜っただろう。いや、それ以上に奇妙なケイバー仲間と多く知り合うきっかけとなり、また無茶な突撃精神？を学んだことも大きな財産かもしれない。思わず「青春」が走馬灯となり、脳裏を流れゆく。
夜のニュースで、作家の森村桂の死去を伝えていた。彼女の「天国にいちばん近い島」も、我が青春につながっている。死を、決して遠い未来とは思えない年齢に私もなった。
９月26日（日）
久しぶりに森遊び研究所に行く。まだまだ暑いのだが、そろそろ“研究活動”を再開せねば。今日は何からとりかかるか下見である。その結果決めたのは、まずごみ拾いをして、草刈り。次に竹の伐採。侵入者を防ぐための柵づくり……。それらが済んだら竹のログハウスに挑戦！ あっ、簡易ツリーハウスづくりもやりたいな。いろいろ考えるのは楽しい。でも、完成はいつになるやら。
帰って、庭で小さなたき火。庭の雑木や草を燃やす。俺って、いつ仕事やってんだろう……。
９月24日（金）
朝より不調のパソコンを直すために、サービスセンターへの連絡に時間を取る。ようやく繋がって修復できたと思ったら、今度はキーボードがおかしくなり、また別のサービスセンターに。ようやくコチラの修理も終えたが、ウイルスのせいではないか、と言われてチェックしたところ34個のウイルスが検出された……。こんなことばかりやっていたら仕事にならん。
午後は大阪に出て、日本橋を歩く。前から気になっていた「上海新天地」という中国マーケットを覗く。売り物からお客まで中国人ばかりであった。異国だ。さらに海洋堂の食玩ギャラリーやら同人漫画誌を扱う書店、アニメにフィギアにＤＶＤに……電気街であった日本橋は、オタクの街に変貌していた。ちょっと離れた道頓堀には奇妙な観覧車もあるし。かつて大阪の最新トレンドはみんな把握している、と豪語していたのだが、今や浦島太郎状態である。代わって詳しいのは生駒の街かもね(^^;)。
夜はマンディの例会で、マレーシアの民話について。それにしても、私はいつ仕事やってんだろう……。
９月21日（火）
熊本へ向かう。青空の見える伊丹空港を出発したのに、「現地の天候によっては引き返します」だと。雷雲が発達しているそうだ。それでも着陸はできたのだが、雨模様。肌寒いほどだ。
夜は、地元のＮＰＯの人と会食した。市中心部の上通りの路地裏の店に連れて行かれる。昔の倉庫を移築したり民家を改造して庭で食わせる店など、なかなかオシャレな店が並ぶ。これらの店を中心に町並みが変わってきたそうだ。この仕掛け人も、ＮＰＯの仲間とか。ＮＰＯ自体は、漁師や農家が多く、山へ植林したりカヌーやったり、海岸清掃したり……のグループなのだが、それらが連動して街を変えつつある。翌日は、有明海に船で出てみたいと思っていたのだが、現在海苔漁の真っ盛りで忙しい上に、雨。何もできんなあ。
９月20日（月）
北海道の弟子屈でフリーライターやってるＮさんが、来生駒。焼き鳥食って、バー・チャールストンでグラスを傾ける。昨年の夏は彼の所に出かけ、知床なども案内してもらった。お互い、中央でないところでライター稼業する立場のうえ、彼も木や田舎暮らしをテーマにした執筆活動が多いので共通の話題は豊富。そのうえ探検部出身である。考えたらライター同士で飲む機会は少ないからなあ。
まあ、編集部の近くにいない不利はあるけれど、その気になればどこに住んでいてもライター稼業はできる。むしろそれを売り物にできるかもしれない。ただし、実力があれば、である。
９月18日（土）
娘の小学校の運動会。この学校の運動会は、予定日には必ずといって良いほど雨が降る。そして延期か途中で打ち切り、残りは翌日以降に延びることも度々。いつぞやは３日に渡ったこともあった。ところが、今朝は青空なのである。これは珍しい。ジンクスが破れたか？
と、ところが、なんと昼前になると、にわかに空に黒雲が広がったと思うと雨が降り出したのだ。降ったり止んだりの中、なんとか続行して、運動会は無事終了したのだが、ジンクスおそるべし。
子供たちの噂によると、これは「二宮金次郎の呪い」なのだそうだ。校庭にある二宮金次郎像に、みんなよじ登ったり、いたずらが絶えないそうだが、そのため呪いが雨を呼ぶのである。金次郎像を仏像と勘違いしている気もあるが、それならいたずら止めろよ(^^;)。
呪い？ の像
９月17日（金）
環境技術学会の大会に顔を出す。バイオマス関係のパネルディスカッションがあるため、お勉強のつもりである。会場には、知った顔がたくさん。１年ぶりの人もいたが、先日の京都の会議で見かけた人もいる。同じテーマのイベントを追いかけると、どうしても重なる。やっぱり狭い業界だ。
それにしても、会場となった「大阪人間科学大学」って何だ？ 近頃改組して、わけのわからない名称に変わる大学が多いが、これもその一つか。
９月16日（木）
夜、奈良県山添村の某議員より、電話。私は、名前を聞いて「ああ、お久しぶりです」。向こうは、「え？」と驚く。今回の電話は、拙著を読んで初めて連絡を取ったつもりだったようだが、私は彼に以前逢ったことがあることを覚えていたのだ。それは、この村では、かつて巨石にまつわる古代文化があったのではないか、とぶち上げて村おこしを行っているのだが、その取材であった。彼も研究会のメンバーだったのである。逆に、「生駒山で巨石文化の会を作ろうと思っているから教えてくださいよ」と言っておいた(^_^)。近々逢うことに。
９月13日（月）
夜、京都で会議。懲りもせず？行政の委員を引き受けたからだ。その名も「大原野森林公園バイオマス事業化検討委員会」。長ったらしいなあ。形式的にはＮＰＯの所管だが、ようするに京都市の公園を舞台にした保全活動とバイオマス事業である。委員は、研究者や行政マンで、結構その筋では有名な人もいて、私は浮いている(^^;)。もっとも、多くは私がこれまでに取材（電話・郵便を含む）などで接触のある人々だった。ただ生物系の人が多くて、林業技術や事業経営に詳しい人はいるのかどうか。なお事業の主眼は、ガシファイヤーだ。私が新潟まで視察に行った甲斐があったというもの（７月22日を参照）。
ほとんど自己紹介もないまま、本題に入る。そしてケンケンガクガク。それが心地よい。委員会とは意見を出してナンボ、である。みんな自分の専門分野に引きつけようとするのが面白い(^_^)。私は、全分野にオールマイティであり、オールアマチュアという立場か。
９月８日（水）
里山バイオマス研究会の会合に出席。いよいよＮＥＤＯ（新エネルギー産業開発機構）への報告書をまとめる段階である。報告書の読み合わせを行うが、結論は持ち越し。しかし結構厳しい状況が浮かび上がる。調査を終えて、今後実施に移せるか正念場だ。急にアチコチのバイオマスエネルギー計画に顔を突っ込み出した。
終電に近い電車で生駒に帰り着くも、バー・チャールストンに寄る。一人飲むジンライムの味は格別である。マスターがお休みで、サブの人と思わずチャールストンの歴史を語った。ここを卒業して、ミナミでラムの豊富なジガーバーを開いた後輩もいる。彼は、私と初めて出会った時まだ18歳だったのだ……。ちょっと酔い過ぎたが、こうしてボーとする時間も貴重である。
９月３日（金）
昼頃に大阪市立美術館の「祈りの道」展に行く。紀伊半島の世界遺産登録記念の展覧会だ。招待券をもらったからだが、もう閉会間近で、しかも平日だから空いているだろうと思っていたのにごった返している。たいてい年配者。どうやら６５歳以上の大阪市民は無料らしいが、それにしても展示物が見えないじゃないか！
そして夜は、日高義樹講演会。これが本命だが、こちらも招待された(^o^)。なかなか面白くて、アメリカ大統領選挙はブッシュ再選で決まり、そして来年早々に北朝鮮を攻めて金正日を葬る作戦も決まっている、と断言した。アメリカ人の性格やブッシュ政権の指向性については私も概ね同意できる内容だったが、ここまで断言しちゃっていいの？ これは当たるかどうかちょっと楽しみ。
これ以前は、「生駒通信２００４年７月８月」にあります。
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