生駒通信２００４年７月８月

８月30日（月）
　　夏休みも最後に近づいて、娘らの友だち連れて、平群の「ウォーターパーク」へ泳ぎに行く。ここは山の中の穴場で空いているし、ウォータースライダーが滑り放題なのだ。娘らは泳ぐというより滑りまくっていた。こちらは体力が持たない。かといって、穴場だからビキニ姿などは期待薄で鑑賞の楽しみもない(^^;)。ただ幼児用プールに滝があり、そこで打たれていると、肩たたき効果があることを発見、愛用した。う〜ん、おじさんだ。
　　ところで軽食コーナーはあるが、食べるテーブルがない。以前はあった屋上が閉鎖されていたからだ。プールサイドに座り込んで食べなくてはならなかった。そのほかにも１時間に10分間（スライダーは２０分間）の休憩時間が強制的に設けられていたり、何かにつけて対応が良くない。やっぱり公営だなあ、と思わせる。

８月28日（土）
　　自治会の夏祭。今回は私が仕切ることになったので、朝より準備に明け暮れる。本番は、ひたすら肉を焼き続けた。結構へろへろである。アメリカに行っていた自治会長さんも、夜遅く帰国して、その足で駆け付けてくれた。台風で雨の予報は、予想どおり外れた。それにしても、今夏は祭りばかりだ。

８月２７日（金）
　　午前中は、大阪のＮＰＯプラザで里山保全についての講演。年配者のＮＰＯが対象だが、いまやシニアの方が勉強熱心である。しかも質問は、林業や山村問題が多く、意外な展開となった。
　　その後、梅田で書店などを巡ったが、昼飯時に呑んだビールのせいか、集中力がない。そこで、映画「スチームボーイ」を見た。大友克洋監督のアニメーションである。舞台は産業革命華やかなりし頃。そこにコンパクトで大出力の蒸気機関が誕生したという設定だ。蒸気兵、蒸気潜水艇、蒸気飛行機、そして巨大なスチーム城が浮揚する。設定は宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」を連想させるが、少し泥臭くて硬質な画風が大友的。「ラピュタ」は生命讃歌であったが、こちらは全編、鉄の臭いが充満している。

８月26日（木）
　　夕方、警察署より電話。「お宅の娘さんが……」と言われて、思わず浮かんだのは、万引きか何かしでかして補導されたことである(>_<)。実は、昨日、自治会夏祭の出し物の景品として私が買ってきた物を、こっそり猫ばばしようとしたからだ。もちろん、どやしつけた。その記憶があるからだが、電話は、「先ほど、10円の落とし物を交番に届けましたので……褒めてやってください」。
　　10円かあ。たしか小学1年生の頃に１円拾って届けたことがあったなあ。今度は１０倍(^^;)。半年後、警察署に印鑑持って受け取りに来てください、とも言われた。うれしいような、恥ずかしいような。

８月24日（火）
　　大阪の松屋町に行く。関西人なら知っているオモチャの町であるが、週末の自治会夏祭の花火や当て物などの景品などを買い出しに行ったのだ。百円ショップで売っているものが30円くらいであるなど、楽しんで見ていたらきりがない。結局ごっそり買って、３人で担いで帰った。最近の仕事は、自治会ばかりか(^^;)。

８月23日（月）
　　自治会絡みで、小学校の懇話会に呼ばれる。学校の地域活動の一環なのだが、呼ばれている校区の自治会会長は、たいてい年配だから、いまさら教育方針とか授業内容を紹介されても居眠りしている。一方でＰＴＡ関係者は、自分の子供が通っているわけだから知っていることばかり。教師なんだから、もう少し工夫はないものか。里山ボランティアの環境教育に参加することはできるか、と質問したら、年次計画がどうの……となかなか難しそう。もっと発想が柔軟になれんのかなあ。

８月20日（金）
　　１日遅れの取材。と言っても昨日より曇りがちの天候だが。行ったのは某里山の中で、木登りを行う。クヌギの木の高さは約８ｍのところに縦横１，８ｍの折り畳み式デッキを広げ、携帯型ツリーハウスの出来上がりだ。その上に寝転がる。それが抜群に快適なんだな。ここでおにぎりを食べたら病み付きになるぜ。えっ、これが取材かって？　はい、そうです。これが昨日できなくて怒った仕事です(^o^)。撮影もばっちり行いました。これが青空だったらな。
これが簡単ツリーハウス　木の上は快適だ！

８月19日（木）
　　本当は、取材に行く予定だった。ところが昨夜の天気予報では、台風接近のため大雨のおそれ、とあるから延期した。なのに、今朝は青空!!　怒るで。おかげで今後のスケジュールがタイトになるが、今日は逆に暇となった。そこで、チラシにあった奈良ファミリー（奈良市）の近鉄百貨店の古本市に出かけた。
　　途中の道が混んでいて到着まで時間を食ったため、多少急ぎ気味に出店している古書店を回る。すると、ばったり出会ったのが、Y氏。その筋では知られた古本の情報ハンターである。古本市で彼と出会うことは多いんだよなあ。もう十数年のつきあいだが、ちょっとお茶を飲む。彼は、基本的には編集プロダクション的な仕事をしていたはずだが、今や本収集の請負業となっている。現在は、梅に関する本を集めているそうである。なかには１冊数十万円の書籍もあるそうだが、すでに4000冊集めたとういから凄い。
　　しばらく話し込んだら遅くなったものだから、肝心の古書巡りができなくなったよ(^^;)。

８月15日（日）
　　夕刻、娘と奈良の東大寺に向かう。燈火会を見学するためだ。近年、奈良の夏は、奈良公園を中心にライトアップとロウソクを並べる万燈会を大きくしたような催しを行っている。新しい祭としては、なかなか成功した部類に入ると思うが、とくに最終日の今晩は、大仏殿を無料開放し、門も開け放して大仏の顔を外からでも眺められるようにする。それを見に行こうというわけである。実は父がそれに行くというので便乗した形なのだが、別行動。お互い、一緒に歩くと自由がなくなる(^^;)と感じたのであろう。
　　さて、私は７時には東大寺周辺に着いたのだが、南大門を越えて驚くほど長い行列ができていた。こんなに人出があるとは思わなんだ。少し別の燈火とコンサートを見学した後に、並んでようやく大仏を拝顔。大きゅうございました。子供の頃から何十回、もしかしたら３桁にもなるかもしれないほど東大寺は来ているが、飽きません。
　　ただはぐれるとやっかいなので、娘と手をつないで歩く。またはぐれた際に自分で自宅まで帰れるように電車賃程度の小銭も持たせた。娘は鹿にしかせんべいをやりたいとごねて、さらに奈良限定の「しかキティちゃん」も買わされる。そして無事帰ってきたのに、電車賃は戻って来ない(^^;)。
　　

８月12日（木）
　　昨夜はなかなか眠れず。娘も眠れないと言って起き出し、ポンや変なおばあさんが出てくる、と妙なことを言い出す始末。私が寝ついたのは午前３時前だろう。ところが、なんと午前５時に娘に起こされたのである。昨日コナラの木に仕掛けた虫取り作戦の成果を得るためである。目茶苦茶眠たい中、車を走らせて森遊び研究所へ。朝焼けの赤い光の中、森の中のコナラをチェックするが、昨日あれほど塗ったはずの蜜はなくなっており、カブトムシもクワガタムシもいない。わずかにゴミムシを見かけた程度であった。完全に空振りに終わったが、朝焼けを見るのは久しぶり。それだけでも儲け物と思っておこう。

８月11日（水）
　　娘と、森遊び研究所に行く。林内にあるポン（初代の飼っていたウサギ）の墓参りである。ちゃんとお線香を供えて拝む。娘は意外とお盆にこだわるのである。
　　研究所内は、アチコチにイノシシの足跡と地面をほじくり返した跡が目立つ。また遠くから爆音機の音。いよいよ収穫期に近づいて、里山は対イノシシの臨戦態勢だ。木の上に立つと、青い空が広がり、カンカンと音をたてて夏の日射しが照りつける。隣の棚田に稲穂がそよぎ、案山子が立っているのが見えた。それから林内のコナラの木に切り込みを入れ、蜜液を塗って回った。カブトムシやクワガタ捕獲作戦である。
　　ラッキーガーデンに喉を潤わせに寄った。こんな暑い日でも店はかなり混んでいる。自家製ブルーベリーのアイスクリームとミルクティ。冷房がなくても風が心地よい。ヒツジ牧場を覗くと、炎天下ひたすら草を食む姿に、ニッポンの夏を感じた。考えたらスリランカ料理店とヒツジなんて、全然日本らしくないのだけど(^^;)。
ラッキーガーデンの離れ　　ラッキーガーデンのヒツジ

８月10日（火）
　　使い捨てコンタクトレンズを購入しに行く。以前応対してくれた“あゆ”似の女性がいることに期待したが、店にはいない。多少の落胆をしつつ隣の眼科に診察を受けに行くと、なんとこちらにいた。眼鏡店と眼科は中で繋がっていて、店員も兼任らしい。ちなみに近くで彼女をよく見たら、あまり浜崎あゆみに似ていなかった(^^;)。でもコチラの彼女の方が可愛い(*^^*)(*^^*)。
　　テキパキと目の検査もしてくれる。視力が前回より落ちていた。「体調のせいかもしれませんから、レンズは変えないでおきましょう」と言われる。お盆が近くなって世間が仕事を休む今こそ、私は忙しくなってパソコンに向かいっぱなしだから、そのせいだろうか。やっぱり仕事は、あまり一生懸命してはいけません。

８月８日（日）
　　朝から、昨日の「どんどこ祭り」の後片付けに行く。昨日は、昨年に引き続き学童の運営資金を稼ぐため、祭りにフライドポテトの店を出店したのだ。私は午前中の準備を手伝った後、夕方からポテトを揚げ続けた。おかげで売上げは想像以上となり、快い達成感に包まれたのだが……今朝から両手首がヒリヒリしてむず痒い。どうやら油の飛沫がかかって軽い火傷をしたのかカブれたよう。それに、身体を覆うどんよりとした疲れ。やっぱり年だ(´_`;)。それにしても、自分が揚げたフライドポテトを食べていないのは、なんとしたことか。

８月６日（金）
　　８月中で完全に休めるのは今日が最後っぽいので、娘を連れて大阪市立科学館へ。新式のプラネタリウムを見に行く。ところが私は、上映途中で居眠りをしてしまった！　娘も、プラネタリウムよりほかの展示物（たいてい道具をいじって体験できるもの）の方が楽しかったみたい。なんだか歩き回ってヘトヘトになる。

８月５日（木）
　　大阪で開かれた木材業界のセミナーに出席。その中にインドネシアの違法伐採問題に対する取組に関する講演があった。演者はインドネシア政府のニジョト氏。いかにインドネシア政府は違法伐採の追放に力を注いでいるか熱弁がふるう。たしかに法的な整備や機構改変まで含むものすごい改革を押し進めたんだなあ、と思わせる迫力。ところが最後に「これまでの努力をカラオケで表したい」と、言い出して流れされたのは……「風の中の昴〜水の中の銀河〜♪」、プロジェクトＸのテーマではないか。思わず噴き出した。やるねえ。
　　それにしても日本側からの質問は、違法伐採の定義は、とか、なぜラミン材を禁輸したのか、というもの。まるで違法でも何でももっと木を伐って輸出しろよ、というニュアンスを感じた。それに対して、パワーポイントで映し出された画像は、違法伐採された莫大な量の丸太がマレーシア側に密輸されている様子。「これを見ていただければ問題の深刻さがわかるでしょう」。　意識の差を感じる。

８月３日（火）
　　アット・ニフティから入会10周年記念の感謝メールが届いた。そうか、1994年８月３日に前身のニフティサーブに入会したのか。当時は、仕事先から「原稿はメールでくれ」と言われて、渋々？入会したのであった。Ｗｉｎｄｏｗｓ95以前であることを考えると、結構早い時期である。もっともパソコン通信でありインターネットではない。ツールもワープロであった。ところがメールでやり取りする便利さに加えて、フォーラムや掲示板を覗き出し、結構ハマッテしまった。フォーラムのスタッフをやったり、インターネットに移行すると自分のホームページまで作ってしまうとは思わなんだ。今や仕事上はもちろん、日々の暮しでも欠かせない存在だ。アット・ニフティの経営方針には不満もあるが、私のメールアドレスやらＨＰのＵＲＬを広く公開しているだけに（見知らぬ人から　よくメールが来る。それが仕事に結びつくことも多くなった）、今更ほかのプロバイダに移れない状況である。
　　折角だから少し秘密を暴露すると、実は私は、このＨＰ以外にもう一つＨＰを持っている。流行りのブログだ。プログの機能とはどんなものか試す気分で作ってみた。こちらは日記にもっとも適した形態であり、反響も受け取りやすいことがわかったので、一時「生駒通信」の移転も考えたのだが、結局思い止まった。いずれにしろ日々更新しないとＨＰを読んでくれる人が増えないのは同じ(^^;)。そちらは基本的に公開していないし、実験的な代物なのでそのうち消してしまおうかと思っている（トラックバックでリンクしてくれた人、ゴメン）。

８月１日（日）
　　京都国際センターで開かれる東南アジア文化講座のマレーシア編を日本マレイシア協会が請け負ったのだが、100人くらい来そうなので手伝ってくれ、と応援要請が来た。そこで朝早く出かける。ほかにも呼びかけたら２人が来てくれて、協会の人と合わせて５人となる。さっそく会場を設営し、受付、資料準備と進めるが……来場したのは２０人ほどだった(´_`;)。まっ、こんなもんよ。
　　講師は、旧知のマレーシア政府観光局のアブドル・ラーマン氏。ＦＭ放送のパーソナリティも務めるほどだから日本語はペラペラだが、相変わらず話す内容を考えていない(^^;)。持ち時間は２時間あるのに、ビデオと話で、30分に満たないのだ（以前、マンディで依頼した時もそうだった）。後は質疑でごまかす。私もサクラで手を挙げて時間稼ぎ。ようやく所定の時間となったが、会場の反応は「質問の時間が長くて良かった」（アンケートの回答）だと。怪我の功名？である。
　　その後、みんなで回転寿司に食べに行く。ラーマン氏の好物(^o^)。

７月28日（水）
　　久しぶりに家で仕事、と思っていたが、どうも興に乗らず、フラフラ。そこで手を付けたのが、篠田節子の「聖域」だ。実は昨日の京都へ通う途中に読み出したのだけど、どうしても止まらず、文庫本400ページ以上を全部読んでしまった。ここのところ読む本のほとんどは仕事の資料本かノンフィクション系。せいぜい昔愛読していた作家の未読作品程度しか小説には手を出していないのだが、篠田節子は最近になってハマった。とくに「聖域」はすごい。10年ほど前の作品で、主に東北を舞台に民俗、宗教、歴史、そして哲学……がない交ぜになった重い構成ながら、ちゃんとエンターテイメントになっている。この作者は、もともと女性には珍しく硬質な文章で科学性を漂わせているのだが、とくに本作は理詰めと観念が溶け合っている。一方でシチュエーションとして描かれる編集者と作家のやり取りなどから創作行為の凄味も感じさせる。私のこれから取り組もうと思っている作品（もちろんノンフィクションだけど）に対しても覚悟を問われた気分。

７月26日（月）・27日（火）
　　この２日間は、京都で開かれたウッドマイルズ・セミナーを取材（ウッドマイルズとは何か、と説明し出すと大変なので省略するが、まあ、木材に関する環境指標とでも思ってくれ）。ウッドマイルズについては４月に岐阜まで行って取材しているからほぼわかっているつもりだが、世間のウッドマイルズに向ける目を知るために顔を出した。すると、主催者や講師陣どころか司会者や参加者も知り合いだらけ。７、８年前に長崎の雲仙普賢岳の取材で知り合った県庁の人とも再会した。おかげで夜は交流会という名の飲み会にも同行し、さらに２日目もみっちり。でも参加費８０００円、交流会費５０００円を、取材ということで払っていない(^^;)。
　　今回は取材ということで私が発言することは控えたが、いろいろ言いたいことがあるなあ。その分、飲み会やらセミナー後に周りの人としゃべりくり回ったけど(^o^)。

７月25日（日）
　　この３日間の疲れを癒すため、もっぱらごろ寝。深夜に「素敵な宇宙船地球号」を見る。パラオのアンガウル島で頑張っている熱帯生物学者・倉田洋二さんの話だが、私は彼に逢ったことがある。それも20数年前、小笠原諸島でのことだ。探検部として初めて小笠原に渡り、調査活動を行うため支庁で面会したのだ。洞窟のありそうな場所とか、アフリカマイマイの食べ方とかいろいろ小笠原の自然について教わったものである。この番組で倉田さんが激戦地アンガウル島のたった３４人の生き残りの一人と知った。夢は南島を駆け巡る。

７月24日（土）
　　ようやく仕事だ。実は今回の南紀旅行の目的は、古座川町の炭焼き師阪本さんに聞き取りをすることだった。里山倶楽部としてバイオマス事業化における薪の輸送術の調査である。私は、おつきあいながら、個人的にも興味津々。というのも、阪本さんは、紀州備長炭を焼く名人だが、山で切り出したウバメガシなどの木を「野猿」や「木馬」で運び出しているからである。「野猿」とは、荷物をワイヤーに吊り下げて運ぶ索道であり、「木馬」とは木のレールの上をソリに積んだ荷を運ぶもの。説明し出すと長くなるが、かつて林業では当たり前に使っていた仕掛けながら、現在はほぼ姿を消している。それを今も活用している。それを見たかったのだ。実際に山中に木馬のレールを見たときは感動ものであった。これだけのものをほとんど一人で作ったことも仰天である。
　　その後、新宮から本宮に入って、ちょっと温泉につかったり寄り道し、十津川村を抜けて帰路につく。ほとんど紀伊半島一周の道のりとなった。帰り着いたのは午後10時を回っていた。
　山の中を何百ｍも延びる木馬道。分岐して支線まである。

７月23日（金）
　　またもや早朝に家を出て、今度は和歌山へ。昨日までとは別の里山倶楽部のメンバーと古座川町へ車で向かう。もっともレンタカーを準備したメンバーが京都で、私を東大阪で拾って、柏原でも一人、河内長野の天見で一人……と５人に揃うまでに時間を食い、ルートも当初考えていた高速道路を使わず高野山−龍神ルートになる。龍神村では、チェーンソーアート選手権で知り合った松本さんに連絡をとって逢った。和歌山でのチェーンソーアート振興の状況を聞いておく。堅実に進めているようであった。
　　その後、白浜を抜けて海沿いを古座川に。宿に着いたら午後５時を回っていた（予定では昼に着くつもりだったのに……）。宿の前は海。そこですぐみんな着替えて海に飛び込む。ほとんど海水浴が目的となる(^o^)。ウニを取って味見したり（マズかった）、貝をとってかじったり（コチラはイケる）。夜は、ＮＰＯの運営談義に花を咲かせたのであった。

７月22日（木）
　　朝６時半起きして、新潟へ飛ぶ。里山倶楽部の里山バイオマス研究会メンバー４人と一緒である。私が３月に行った新津市の�潟Aークが導入したガシファイヤーの視察だ。ガシファイヤーとは、バイオマス・ガス化燃焼装置とでもいえばよいのか、旧東ドイツで開発されたバイオマスのボイラー。薪はもちろん、藁でも食品屑でもなんでもガス化して燃やせる。温水を作るとともにスターリングエンジンを設置すれば発電もできる……というマシンだ。研究会が調査研究しているバイオマス計画の要として使えるか視察である。私は、おつきあい(^o^)。
　　開発者でもあるヘルト社のヘルト氏も来日しての実演だが、里山倶楽部の面々は、時間を空けず質問攻め。よう続くと感心する。１２時に現地について、５時までである。そして空港に折り返して、帰る。そう、今回は日帰りだったのだ。泊まり掛けなら喜べるんだけどねえ。今度こそ、社長と酒の呑み比べで負けまいと思っていたのに……。

７月19日（月・祝）
　　今日が「海の日」という祝日であることを忘れていた。そもそも「海の日」は20日なのにハッピーマンデーとかで連休にするため日付を変えているからわかりにくい。これほど影の薄い祝日は珍しいのではないか。子供には、結果的に夏休みが１日増えたようなもの。ただし喜ぶのは学生や勤め人であって、私は仕事にならない。仕事相手が働いていないと各種やり取りもペンディングのままだし、何より家族が家にいると、働く気にならんのよ(^^;)。
　　とゆーわけで、娘と涼みがてらに富雄のダイエーまで出かけたが、帰りはドライブ気分で南下し、３０８号線に入る。国道３０８号と言えば、暗峠を越える生駒山横断の細くて石畳の道を思い浮かべるが、それが奈良まで続いている。そこでこの道を通って矢田丘陵を横断しようというわけ。果たして、車が通れるのかという細い道が続き、本陣跡などもある昔の街道の風情が残っていたが、やがて「こどもの森」に出た。私は来るのは初めて。なるほど、こんな施設があったのか。樹林のほか芝生？の広場が広がっていて、飯ごう炊さんなどもできるようになっている。ちょっとぶらつくが、事務所に昨日終わった「森づくり講演会」のポスターがあった。生駒の小瀬に出ると、温泉スタンドがあった。生駒が温泉湧く地であることも忘れがちである。

７月18日（日）
　　今日は、生駒市の「森づくり講演会」。昨日は、どちらかというと人工林重視の議論となったが、こちらは里山に話を絞る。それにしても２日続けて地元というのも不思議な感じ。何といっても目の前の山の話なので、ネタは豊富で話しやすいが、知った顔が多い点はやりにくい(^^;)。ちなみに、こちらでも拙著を売るが、最初は販売を許可してもよいのか戸惑いがあった。奈良なんだなあ。ところで本当は、この時間、娘のピアノ発表会だったのだが。
　　午後、ヒマそうにしている娘と山の溜め池に行く。そこでブラックバスやブルーギルの稚魚を網ですくうが、驚くほど大量で、娘だけで20匹以上にもなった。そこで岸の砂場に穴を掘って水を入れ放す。逃げようとするのと数が多いので次々と新しい穴を掘って水路でつなぐと、魚が迷路を移動しているようで面白い。それにしてもいるのはこいつらだけ。こんな池に誰がした。ちなみに魚は、最後は全部陸に投げ捨てて処分する。ブラックバスのような移入種を生かしておいてはイカン。（移入種問題は、講演でも強調したところ。実行しなければ。）娘も小さな頃は可哀相だ、と言い張ったが、最近はわかってきたみたい。
　こんなブラックバスの稚魚ばかりが大漁。

７月17日（土）
　　奈良県の「紀伊山地の霊場と参詣道」世界文化遺産登録記念シンポジウムに出席、基調講演。が、その目的は森林環境税を検討するためのものなのであった。奈良県の森林の状況とその守り方といった話をしたが、当然の如く、拙著の販売を企てた。が、なんと最初は渋るのである。これまで自治体関係の講演は多いが、書籍販売に難色を示されたのは初めて。結果、受付とは別の場所で、職員は手伝わない、ということで行った。私も意地となり、打ち合わせより販売優先で臨んだ(^o^)。まあ始まると、受付と並びに移り、担当ではない職員に手伝ってもらったのだが。奈良県って、こんなところから大仏商法と言われてる？

７月13日（火）
　　岐阜の大垣市で講演。帰りは名古屋に出て、知り合いのライターＨと久しぶりに逢う。名古屋名物の櫃まぶし（鰻重のお茶漬け）を食べてから、ツインタワー最上階52階のバーで夜景を見ながら一杯。「ここに女性を連れてきたら、すぐ口説けますよ」という名所だ。
　　彼は三重県の桑名在住で、私が取材される形で知り合ったのだが、地方でフリーライター稼業しているという共通点から意気投合した。仕事は主に事件取材だが、現在は、脱北女性が日本に密航させられて人身売買の対象になっている噂を取材中という。名古屋の風俗に売られいるはずなのだが、人物の特定はできなかったという。ついでに名古屋の風俗事情も教えてくれ、闇の世界の深さ？に感心。
　　しかし、盛り上がったのはツチノコである。彼はツチノコファンで、各地のツチノコ情報を追いかけているという。そして最近見つかったというツチノコらしき遺体の鑑定や、ツチノコ探しに血道上げる人々の話になり、我々二人で組んでツチノコ取材をやろうということになった。私もノリノリ（笑）。ついでに生駒山を超古代巨石文明で売り出す計画も披露。もう事件で泣く人を追いかけるのも疲れるし、森林問題を論じるのも堅苦しいから、この手の路線に転向しようと約束したのであった。

７月11日（日）
　　昨日から学童キャンプ。ところが出発間際から集中豪雨で、とうとう警報発令。それでも出発して、途中は晴れてきたかと安心しかけたが、現地に着くなりまた豪雨。これまで空梅雨だったのに……。その後も断続的に雨は降ったが、ほとんどのプログラムをこなして、夜の２時３時までの宴会もあって、フラフラになりつつ帰宅できた。ただ帰りの車に乗せる子供たちの座席で大もめし、みんな涙を流すありさま。他人の子供も乗せているのだが、怒り爆発。バンガロー・テントの部屋割りに続き車の座席とは、アホらしいモメ方だこと。
　　どんより疲労が溜まり、眠気に襲われながら、参議院選挙の投票に行く。なんて真面目な国民だろ（苦笑）。

７月６日（火）
　　我が家ではウサギを飼っている。小屋は室内だが、昼は庭に放している。夏の間は雑草を食べさせようという魂胆でもある。先代のポンは、一度庭に放すとなかなか戻って来ず、何晩も庭で過ごしたアウトドア派だったが、昨年からの２代目（ポッチ）は、インドア派。すぐ部屋に戻りたがる。こちらとしては、雑草以外にも小屋の掃除などの手間を省きたいため、もっと庭に出ておいてもらいたいのだ。
　　しかしポッチは、部屋に入れろとばかり、扉をかじる。網戸も食い破る。そこでアクリル板を張ってかじれないようにしたつもりだが、そのアクリル板をかじって破ってしまうほどなのだ。腹が立ったので、新しく張ったアクリル板に木酢液を塗ってみたがダメ。ええい、と殺虫剤を吹きつけてみたもダメ。そこでふと思いついて、ワサビを塗ってやった。家に貰い物の大きなワサビチューブがあったからだ。
　　それが効果てきめんなんですな。いきなりかじらなくなった＼(^o^)／　それどころか夜も部屋に入ろうとしない。よほど懲りたらしい。長続きするかどうかがこれからの課題だが、まいったか!!!

７月５日（月）
　　朝、駅前で航空民俗写真家の出水氏と待ち合わせ、三郷町の竜田大社へ出発。昨日はここで風鎮めの祭があったが、明けて今日は山の中の「御座峰」に報告する山神祭が行われる。そこに参加するためだ。龍田大社は生駒山系の南端にあって風神を祀る由緒ある神社。日本の風の神様の総本宮である。すぐ近くの信貴山朝護孫寺ほど知られていないが、ここの風鎮祭は、勇壮な手筒花火のほか河内音頭や龍田神楽、風神太鼓もある歴史ある行事だ。ところが翌日の神事となると、ほとんど身内だけで行うらしい。それを見学・取材しようというわけ。
　　今年は、我々以外にも國學院大学の撮影隊や、皇學院大学の女子学生３人も来ていた。神社の車に乗せてもらって雁多尾畑（かりんどおばた）の山に案内される。茂みの中の小さな石の碑の前でお供えし祝詞等を行う。これが龍田大社の本宮であり、山神なのだ。一段落すると「皆さんもご参拝ください」と、最初に私が指名されてしまった。作法を知らないので躊躇したが、教えてもらいつつ行った。儀式が終わった途端、大雨。風は鎮めたが、雨は降る。
　　神社に帰ると、ちゃんと宴席（直会）が用意されていた。私らも、おずおずと飯を食らい、酒をがぶ飲み(^^;)。宮司や女子学生らといろいろ話して盛り上がった。いろいろ裏話も聞く。それから始めて自己紹介。いやあ、こんなことでいいんやろか。しかし、こんなくだけた神社とのつきあいは始めて。「酒なら腐るほどある」と、前夜から呑み続けという宮司の息子。来年は風鎮祭にも行かねば。
　　帰りは、平群の生駒山口神社を参拝していく。こちらも、由緒は生駒大社より古く大きな神事もある。龍田大社と水の神様の廣瀬神社（河合町）は対になっているが、この山口神社（山の神、境の神）も加わって３社だったという説もあるという。が、今は無人の小さな神社だった。
　大きな御幣を振るう山神祭

７月２日（金）
　　眼鏡店にコンタクトレンズを作りに行く。かつてコンタクトレンズを使用していたのだが、だんだん面倒＆目に合わなくなり眼鏡に戻っていた。しかし、夏が来〜れば欲しくなるぅ。そこで今回は使い捨てレンズに切り換えてみることにした。
　　すぐに隣の眼科医院に行き、視力を計るとかなり悪くなっていた。これでは眼鏡も視度が合わないだろう。最近肩こりがひどいのはそのせいかもしれない。係の女性がコンタクトを目に入れてくれた。自分でするよりうまい(^o^)。新しいコンタクトレンズを入れると、実にさわやか？。眼鏡店にもどると、応対してくれる女性が浜崎あゆそっくりに見えた(^o^)。対応も気持ちよく、ファンになりそう。ｵｲｵｲ　とりあえずコンタクトは1か月分注文したが、そのうち眼鏡も作り直そう（もちろん、この店で）。これで汗で悩まされる眼鏡からは開放だ。


　　

７月１日（木）
　　昨夜から、学童キャンプ参加者の部屋割りづくりを始めた。これが大変。今年はとくに10人入れるバンガロー６つに定員４人のテント１０張りに、９７人を入れなくてはならない。しかも男女別、低学年は保護者と一緒、学年も考えながら仲良しグループなど人間関係も考慮。幼児を抱えた父兄から、保護者が参加しない児童もいるから、彼らを誰が世話するかも考えないといけない。とてつもない方程式を解くような作業なのだが、そこに肝心の学童からいちゃもんが入る。自分たちで決める、というのだ。児童にとって、誰と同じ部屋・テントになるかは重大関心事らしい。しかし、できるものならやってみなさい、仲のよいメンバーが集まることばかり考えている子供たちの言い分を聞いて、どうしてこの方程式が解けるんですか。……と思っていたら、保護者の分はお願いします、だと。そんな子供と親を別々に決める余裕があるわけないやん。
　　なぜ、キャンプの部屋割りごときに血道上げるのか、うんざりする。まあ、男親のほとんどは、酒飲んで夜を過ごすから、寝るところなどどこでもよいのだけど(^^;)。
　　ところで「ガイア事務局」というところからメールで、ネット広告掲載依頼。ガイアというから環境関係の企業かと思ってＨＰを見ると、出会い系であった……。

これ以前は２００４年５月６月にあります。

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